みなさん自身、もしくは周りに、ボランティアをしたことがある!という方はいますか?
コープサイクルの取材をしていて驚くのは、学生さんのボランティアや社会貢献などに対する意識の高さ。私が子どもだったときは、社会貢献活動という言葉すら浸透していませんでした(やだ、年齢がばれちゃう)。でも、最近の学生さんや若い世代の方々は、当たり前のように学んできて、それを自分なりに考えて行動している姿を見ると、これからの未来がとてもわくわくします!
コープさっぽろでは、この先の北海道のことを思い、より良い未来をつくっていくためにも、その未来を生きる若者たちと「意見やアイデアを交わし合える関係でありたい」「北海道のこれからを一緒に考えたい」と考えています。
そこで!先日開催した海岸の清掃活動「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦!Vol.4」石狩あそびーち会場では初めての試みとして、運営に携わる「学生運営ボランティアスタッフ」を募集しました。今回はその様子をお届けします!
「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦!Vol.4」に学生運営ボランティアが参加
「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦!」(通称:海クリ)は、今回で4回目。今年は、5月15日(水)、5月18日(土)の2日にわたって開催しました。
毎年多くの方に参加していただき、世代も幅広いのですが、コープさっぽろの数ある社会貢献活動の中でも海クリは、大学生など学生さんの参加が多いのが特徴です。
つまりこれは、「海のごみ問題やボランティア活動に興味を持っている学生さんが多いということなのでは?」「もしそうなら学生のみなさんに海クリや社会貢献活動のことをもっと知ってもらいたい!」と考え、5月18日開催のあそびーち石狩会場では、初めて学生限定の運営ボランティアを募集することに!
コープサイクルの募集記事やInstagramなどをきっかけに、10名の学生が「運営スタッフ」として参加してくれました。
<関連リンク>
▼公式ページHokkaido海のクリーンアップ大作戦!Vol.4
https://mybottle-eco.com/action/cleanup
▼2024年開催レポート
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_7178/
▼「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦!vol.4」参加募集中!学生限定の運営ボランティアも(※2024年の募集は終了しました)
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_6329/
学生運営ボランティアの活動に密着
では、学生運営ボランティアのみなさんの当日の活動の様子をお届けします!
①作業準備
作業を始める前に、参加者のみなさんに運営ボランティアであることをお伝えするために、服にスタッフシールを貼ります。
②受付のお手伝い・会場に誘導
続々と会場に到着する参加者のみなさんを受付へ誘導します。今回参加者のみなさんには、受付で未利用線維を使用した軍手やコープさっぽろオリジナルのエコバック、エコ宣言シール、ゴミ袋をお渡ししました。この日の参加者は総勢3,262人!一人ひとりにもれなくお渡しできるよう、ほかのスタッフさんの動きを見ながらお手伝いをします。
開会式のあるステージ前まで参加者のみなさんを誘導。海岸はとても広いため、海岸の端にいる方にもステージ前に集まってもらえるよう、お声がけしていきます。
③いよいよごみ拾い開始!
開会式が終わったら、いよいよごみ拾いスタートです!
海クリでは参加者の方の記念に残るように、参加証ボードをご用意しています。参加証ボードを持って記念撮影をしたい方の撮影のお手伝いをするのも、学生運営ボランティアのお仕事の一つ。参加証ボードは大人気!「写真を撮ってください!」と、多くの方から声をかけていただいていましたよ。
ちなみにみなさんはごみ拾いの様子を共有できるごみ拾いSNS「ピリカ」をご存知ですか?
なんとこのアプリは、実際にごみ拾いをしている写真を投稿することで、コメントやリアクションを送りあえるというアプリなんです。コープさっぽろでは、地域清掃活動の裾野を広げ、ごみ拾いをもっと楽しんでいただけるように、2024年度より「ピリカ」の運用を開始しました。撮影した写真を、早速「ピリカ」に投稿している方もいましたよ!
▼ごみ拾いSNS ピリカ
https://corp.pirika.org/sns-pirika/
④運営メンバーで記念撮影・参加者の見送り
記念に学生運営ボランティアで集合写真をパシャリ。
あっという間に1時間が過ぎ、ごみ拾いは終了!
会場の出入り口付近で参加者のみなさんをお見送りをします。「やりきった!」と清々しい表情で帰られる方や、とびきりの笑顔で「バイバイ」と手を振ってくれる子どもたちを見て、学生運営ボランティアのみなさんも自然と笑顔に。
⑤集積所でごみの分別
お見送りが終わったら会場に設置した集積所(集めたごみをおく場所)へ向かい、ごみの分別をします。みなさんが拾い集めてくれたごみを、運営スタッフみんなでチェック。ごみ袋を一つひとつ開けながら、あそびーち石狩がある石狩市の分別方法にあわせて正しく分別されているかを確認していきます。
集まったごみ袋を見ながら海岸汚染の現実を改めて目の当たりにする中、流木が詰まったごみ袋も発見!流木と一緒に入っているほかのごみを分けていきます。
海クリでは、流木や枝などの自然物は自然に還るため、拾わないよう参加者に声をかけています。
残念ながら、分別のルールを誤ってしまうと、せっかくごみ拾いをしても正しく処理できません。どうすれば袋に入れてもらう段階からもっと分別のことを意識してもらえるか。来年の海クリでは、分別方法の伝え方も課題になっていきそうです。
収集車が停まる位置までごみを運んだら、学生運営ボランティアの作業は終了!最後はスタッフ全員で締めのあいさつをし、一人ずつボランティア参加証と記念品をもらって解散です。
学生運営ボランティアにインタビュー
今回参加してくれた学生運営ボランティアの方に、参加しようと思ったきっかけなどを聞いてみました。
大学4年生
古里侑嗣(ふるさと・ゆうし)さん
ーーー今回は何を見て応募していただいたのですか?
Instagramで募集しているのを知って応募しました。小さい時からボランティアにはよく参加していて、今も機会があれば参加しています。今回はボランティアに参加したことがないという友人を誘って一緒に参加したかったのですが、都合が合わず…。でも、一人でも海クリの学生運営ボランティアに参加したいと思ったので、参加させていただきました!
ーーー実際に参加されていかがですか?
ボランティアに興味がある同じ世代の仲間と話すことができて、協力して取り組む楽しさを感じられたことや達成感も味わうことができて良かったです。
左から
大学2年生 小林ありす(こばやし・ありす)さん、小倉彩(おぐら・あや)さん、小笠原柚菜(おがさわら・ゆな)さん
ーーーみなさんは同じ学校のお友達同士ですか?
はい。全員山岳部に所属していて3人とも自然が大好きです!なので、自然に関わるボランティアに参加したいと思って今回参加しました。
ーーーボランティアは初めてとのことですが、やってみていかがでしたか?
外で過ごすのが好きなので、楽しみながら作業することができました!私たちは海よりも山の方がなじみがあるのですが、山では登山者のペットボトルごみが問題になっています。海も山も、自然が好きだという気持ちがあるのなら、ごみをしっかり持ち帰るなど一人ひとりが考えることが大切だと、改めて感じましたね。また、日々のごみ捨てや分別の大切さを再認識することができました!
コープサイクルの学生レポーターも参加しました!
コープサイクルの学生レポーターとして社会貢献活動やコープさっぽろの活動を学び中の野家さん。
彼女も海クリ初参加ということで、参加した感想を聞いてみました!
コープサイクル 学生レポーター
大学2年生
野家菜々子(のいえ・ななこ)さん
ーーー参加してみてどうでしたか?
休日の朝早くからの開催だったけれど、3,000人以上の方が集まったことに驚きました!幅広い年代の方が、参加した理由やきっかけは違うものの、「北海道の海をきれいにしたい」という一つの大きな目標に向かって、みんなで一生懸命取り組む活動が素敵だなと思いました。
ーーー実際に海岸にあるごみを見てどう感じましたか?
割れた大型水槽など、「どこにあったの?」というごみもあってびっくりしました。漂流してきたわけではなさそうな状態のキレイなごみもあって、ごみを意図的に捨てる人がいることに、とても悲しくなりました。
今後の海クリで、「ザルの貸し出し」があるといいなと思いました。小さな子どもたちは海遊びや砂遊びを楽しみながらごみ探しをしているようだったので、ザルがあると、楽しみながらマイクロプラスチック探しができると思います。私も小さな貝殻とプラスチック片の判別が難しかったので、大人も子どももあると便利なグッズだと思います。
砂に紛れていた微細なプラスチックごみ「マイクロプラスチック」。動物が食べてしまうことで生態系に影響を与えるといわれています。
〈関連リンク〉
▼コープサイクル制作の裏側をご紹介!誕生秘話と今後目指していくもの
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_7039/
学生運営ボランティアの活動を通して
これまでも多くの学生さんに参加していただいていた「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦!」。今回は運営側に関わるメンバーを募集して交流ができたことで、色んな角度から「北海道を良くしたい」と思いアクションを起こしてくれる若者がいることを改めて実感しました。
北海道の未来を一緒に考える仲間として、とても頼もしいです!
今回の学生運営ボランティアとしての取り組みやごみ拾いを楽しんでいただくことはもちろん、この活動がこれからの未来を考えるきっかけになってくれたらうれしいなと思います。
海クリに限らず、コープさっぽろの活動に学生さんなど若い世代に関わってもらえる機会を増やしていきたいと思っています。
コープさっぽろが行っている社会貢献活動については、ぜひコープサイクルの記事をチェックしてみてくださいね。5月から活動中の学生レポーターが執筆する記事は、7月下旬より公開予定なので、そちらもお楽しみに!
〈関連リンク〉
▼Hokkaido 海のクリーンアップ大作戦! 公式ページ
https://mybottle-eco.com/action/cleanup/
▼「Hokkaido海のクリーンアップ大作戦!vol.4」参加募集中!学生限定の運営ボランティアも
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_6329/
▼「海のクリーンアップ大作戦!vol.4」レポート!ごみ拾いは未来につながる1歩になる!?
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_7178/
北海道で生きることを誇りと喜びに
コープさっぽろの取り組みは、組合員さんのご利用や参加によって「北海道の暮らしを豊かにすること」につながっています。取り組みは組合員さんならどなたでも参加でき、日常を通して気軽に参加できるものもあります。コープサイクルでたくさんご紹介していきますので、ぜひその他の記事もご覧ください。