笑いあり涙ありの料理コンテスト!「第10回高校生チャレンジグルメコンテスト」イベントレポート

▼ 目次

高校生チャレンジグルメコンテストとは?

みなさんこんにちは!今回は2022年9月17日に行われた、「高校生チャレンジグルメコンテスト」のイベントレポートをお届け!そもそもどんなイベントなのか、まずは概要からご紹介いたします。

 


 

《高校生チャレンジグルメコンテストとは?》
高校生が学校内だけでなく学校外にも学びを求め、地元食材を生かしたオリジナル商品を、地元との協力関係を築きながら開発し、その成果をコンテスト形式で発表。一連の過程で郷土と社会との両方の理解を深める、体験的な学びの行事です。

《参加対象》
道内の高校生で、引率の教職員(原則)が同行できることとします。
※生徒が高校の学齢なら中等教育学校、特別支援高、フリースクール、インターナショナルスクール等も含みます。

《1チームの定義》
1チームは生徒3〜5名+引率教職員1名の最大6名です。
※生徒の身体上の理由等で引率教員が複数必要な場合、事前にその旨の申請が必要です。

《商品開発の基準》
①本当に発売することを想定し、提案すること
優れたアイデアや消費者に求められる商品は商品化して販売します。
②地元食材を1つ以上使用し、その特徴を活かしたメニューであること
地元=「概ね近隣市町村まで」とします。
③オリジナル商品であること
既存にある商品ではなく、あくまで参加校の生徒が考えた商品とします。
④手軽な加温・半解凍などで食べられるものであること
コロナ禍のため、基本的にコンテスト会場で調理することはできませんが、指定の機器は利用することができます。事前に各チームコンセプトを検討し調理を必要としない商品を開発してください。
⑤販売予定価格
原価率は審査項目のひとつとなっています。使用食材すべてをスーパーマーケットでの標準的な価格で審査委員会が積算します。本コンテストの原価率は、販売価格の30%とします。

《2022年開催概要》
2022年9月17日(土)10時〜15時
TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通
(札幌市中央区南1条西1丁目8-2 高桑ビル5階)


 

「高校生が地元食材を使った料理で競い合う」なんて、もう期待しかありません…。ワクワクを胸に、編集部は会場へと向かいます!

開催当日!まずは順番の抽選から

ここからはイベント当日の模様をお伝えしていきます!
2022年は記念すべき第10回大会。コロナ禍の影響を受け2020年は中止、2021年はリモート開催となったため、ひとつの会場で集まって行うのはなんと3年ぶりとなります。

静かな熱気が包むイベント会場。開会に先立って、まず行われたのはプレゼン順を決める抽選会。学生にとっては、早速緊張の瞬間です。

学生さんがランダムに手にとった封筒の中には、番号が書かれています。
さながら野球のドラフト会議のような感じ…

抽選の結果、順番は以下のとおりに決定しました!!

1、北海道富良野緑峰高等学校
2、市立札幌大通高等学校
3、北海道石狩翔陽高等学校
4、北海道倶知安農業高等学校
5、北海道静内高等学校
6、北海道網走南ケ丘高等学校
7、北海道静内農業高等学校
8、北海道霧多布高等学校

1組目の富良野緑峰高校は、早速準備へと取り掛かります。

オープニング

時計の針が10時を指し、いよいよ開会のとき。
実行委員長・会長を務める荒川義人さんのご挨拶、副会長の西野功泰さんからのルール説明でイベントがはじまります!

〈実行委員長の荒川さんより〉
これまで10回のあいだに、多くの先輩がたくさんの成果を残してくれました。それに負けないよう頑張っていただきたいと思います。競争なので勝つことももちろん大事ですが、同じ志を持つ仲間が集まっているので、たくさん交流して、今日一日をぜひ楽しんでください。

続いて審査員の紹介。さまざまなジャンルの「食の専門家」がズラリと並びます。特別審査員には料理人の下國伸さん、フリーアナウンサーの佐藤麻美さんを迎え、豪華な面々となっております…!

〈審査員〉
・荒川義人 札幌保健医療大学 栄養学科教授 (実行委員長)
・萬谷利久子 北海道6次産業化プランナー、野菜ソムリエ (審査委員長)
・西村和奈 北海道フードマイスター検定 スーパーフードマイスター
・岩本秀文 生活共同組合コープさっぽろ 商品本部デリカ部部長
・真木雅史 北海道テレビ放送株式会社 営業局 営業部長
〈特別審査員〉
・下國伸 料理人、CHEF-1グランプリ初代王者
・佐藤麻美 フリーアナウンサー、野菜ソムリエ

審査員の紹介とコンテストの流れを改めて確認したところで、開会宣言は終了。一息つく間もなく、早速1校目の料理が審査員たちに用意されていきます…!

 

プレゼンテーション

1校目 北海道富良野緑峰高校

チーム名:ビーグルCoCo
『ポテージー』

 

●使用した地元食材
ジャガイモ、玉ねぎ、トウモロコシ、ニンジン、ズッキーニ、ミント

●プレゼンテーション
富良野産の野菜を使ったのですが、原価を抑えるためにハネモノ野菜を使用して作りました。見た目は普通のソーセージですが、中身はポテトサラダ。トウモロコシの芯を茹でたスープの上にのせ、見た目をオシャレにするためにソーセージの上にトウモロコシのひげ、ミントをのせました。「ちりも積もれば美食となる」を商品コンセプトに考えました。

コンセプトの「ちりも積もれば〜」というのは、富良野を舞台にしたドラマ「北の国から」の”拾ってきた家”からイメージしたそう。地元ならではって、そういう考え方もありますよね…!さらにハネモノを使用しているので原価もかなり抑えられているそう。そんなところまで考えられているなんて、ちょっとレベル高すぎないですか??!

 

2校目 市立札幌大通高校

チーム名:続続続・チームさっぽろ伝統野菜
『彩り野菜のハニーキッシュ』

 

●使用した地元食材
はちみつ、たまねぎ、枝豆、食パンの耳

●プレゼンテーション
私たちは「サステナブルカフェwanna be」さんの協力の元、食品ロスやヴィーガン、SDGsに配慮したキッシュを開発しました。サンドイッチを作る際に余る食パンの耳をキッシュの生地に再利用。札幌伝統野菜を使い、その甘みを活かすため塩分を抑え、大通高校のはちみつを引き立てるために豆乳と豆乳ヨーグルトを生地のフィリングに使用しました。食パンの耳やはちみつなど完全なヴィーガン食ではありませんが、美味しく食べたものがヴィーガン食だった!という体験を通して、少しでも多くの方にヴィーガン食や食品ロスの問題について考える機会を持ってもらいたいです。

札幌の人気店「サンドリア」から食パンの耳を購入し、食品ロス改善にも配慮したキッシュに。プレゼンを聞いて知りましたが、大通高校では学校屋上で養蜂を行い、オリジナルのはちみつを作っているんです!(すごい!)ちなみにチーム名の「続続続」とは、前回・前々回の優勝にあやかって付けられたそう。さすがは大通高校、というくらいのプレゼンに拍手です。

 

3校目 北海道石狩翔陽高校

チーム名:翔陽クッキング
『いしかりカンノーロ』

 

●使用した地元食材
ハマナスジャム、 落花生、 羊乳リコッタチーズ、 きたほなみ(薄力粉)

●プレゼンテーション
小麦粉・バター・白ワイン・グラニュー糖・オリーブオイルを混ぜ合わせた生地を薄くのばし、正方形に切ってから円筒に巻き付け、低温のオリーブオイルで生地を揚げる。生地の中には、てんさい糖で甘みをつけた羊乳リコッタチーズ・マスカルポーネ・クリームチーズと、ゆでて潰した落花生を加えたクリームをたっぷりと。最後にハマナスのジャムでアクセントをつけた商品です。石狩をコンセプトに、シチリア島を感じさせる「毎日食べたいおやつ」を考えました。

今回唯一のスイーツ商品。石狩鍋や望来豚に次ぐ、「石狩といえば」という商品を作りたいという思いで開発を進めたそう。聞き慣れないカンノーロとは、実はイタリア(シチリア)の伝統菓子。1973年に公開された映画『ゴッドファーザー』でも登場し、「Leave the gun. Take the cannoli.(銃は置いとけ、カンノーリは取ってくれ)」というセリフが有名だそうです。マリトッツォに続く次のスイーツブームが、石狩から生まれるかも?!

 

4校目 北海道倶知安農業高校

チーム名:倶農生活班
『LOVE Spicy Pizza 〜スープカレー風〜』

 

●使用した地元食材
じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、トマト、米粉、みそ、湧き水、酒粕

●プレゼンテーション
地元食材の中でも、うまみ成分であるグルタミン酸が多く含まれている野菜を多く使用。スープカレーをイメージし、湧き水とトマトペーストで煮込み、ピザにのせるために水分をとばしました。隠し味には味噌を使い、味にコクが出るようにしています。SDGsを意識し、次の2点を工夫。1)食材は規格外の野菜を使うことができるよう、さいの目切りに。2)ピザ生地には、栄養豊富であるにもかかわらず大量に廃棄されている酒粕を有効活用。また、小麦粉だけではなく米粉と炊いたお米を混ぜ、生地のもちもち感を出しスープカレーのイメージがより伝わるようにしています。

倶知安の野菜を、北海道発祥であるスープカレーの味で伝えようという一品。隠し味に味噌を使ったり、生地に酒粕を練り込んだりとさまざまな工夫が込められています。審査員を努めた料理人の下國さんからも、酒粕を使ったことでスパイスが際立つなど、「狙ったものが見事にはまっている」と評価されていました。

 

5校目 北海道静内高校

チーム名:北海道の4畳班
『野菜を使っただし巻き玉子』『昆布のつくだ煮』

 

●使用した地元食材
太陽の瞳(ミニトマト)、昆布、ピーマン

●プレゼンテーション
苦手な人も多いピーマンやトマトを食べやすいよう、トマトをソース状にしたり、ピーマンの味が強く出すぎないように工夫しました。地元の「静内エクリプスホテル様」と打ち合わせや試作を重ね、朝食バイキングの一品として7月に商品化。朝食に合うよう、重たくなく、小さい子から大人まで世代問わずいろんな人に食べてもらえるものにしました。
増え続ける食品ロスを少しでも減らすため、出汁に使った昆布を佃煮に回すなど、一つの食材が少しのアレンジによってバリエーションが増える面白さも知ってほしいです。

トマトを生産しているJAしずないにインタビューもした上で、開発を進めた静内高校。「エクリプスホテル」とも協力し、調理のアドバイスをもらうだけでなく、朝食メニューとして実際に期間限定で提供したそう!さまざまな方たちの協力を得て練り上げられた商品は、シンプルな料理ながら幅広い人に楽しんでもらえる工夫が詰まっています。

 

6校目 北海道網走南ケ丘高校

チーム名:Clam Club
『愛情たっぷりしじみぼーる』

 

●使用した地元食材
しじみ、玉ねぎ、牛乳

●プレゼンテーション
網走で獲れるしじみや牛乳をふんだんに使用した、小さな子どもでも食べやすいサイズのクリームコロッケを作りました。しじみには様々な栄養素が含まれており、このコロッケを食べることで、不足しがちな鉄やカルシウム、亜鉛を摂ることができます!一口食べると大粒のしじみとシャキシャキ食感の玉ねぎ、濃厚なホワイトソースが口の中に広がります。

食材に選んだしじみの漁獲量は、網走が道内No.1!しかしながら、料理のバリエーションが味噌汁程度しかなく、馴染みのない若者が多いとの話。本当は栄養豊富なので、若者にこそ食べてほしいと開発を考えたそうです。実は「しじみでチヂミ」という料理を当初考えていたそうですが、コープさっぽろの広報誌『Cho-co-tto』でレシピが掲載されているのを発見し、断念したという裏話もありました。。

 

7校目 北海道静内農業高校

チーム名:おいしいでやんす
『日高昆布香る 新ひだかライスワッフル(ビビンバ風)』

 

●使用した地元食材
万馬券(お米/ななつぼし)、日高昆布、ほうれん草、豚挽肉、おから

●プレゼンテーション
食生活の多様化や少子高齢化により消費が伸び悩んでいるお米の消費拡大を目指し、新ひだか町のブランド米である「万馬券」をメイン食材に使用。また日本の伝統的な食文化である「うま味」に注目し、日高昆布をふんだんに取り入れました。ご飯を昆布だしで炊き込んだだけでなく、アイヌ民族が調味料として使用していたとされる焼き昆布の粉末を隠し味に使用しています。味付けは焼き肉のたれとキムチを加えることでビビンバ風とし、子どもから大人まで手の伸ばしやすい味付けとしました。

これまで衣装を統一しているチームはありましたが、まさかの被り物!そして寸劇!おにぎり頭の「ライスマン」が「もっと僕を食べて!」と米の消費拡大を訴えながら、開発経緯の紹介につなげたプレゼンはインパクト抜群でした。もちろん料理も新しいお米の楽しみ方を提案する練り上げられらもの。なんと冷凍販売も可能だそうです。にしても「万馬券」というお米のネーミングがめっちゃ気になる。。

 

8校目 北海道霧多布高校

チーム名:フードビジネス
『浜中のこんもり丼』

 

●使用した地元食材
昆布、ホッキ、ホエイ豚、昆布醤油、牛乳

●プレゼンテーション
学校給食で一番人気の「昆布のピリ辛炒め」を参考に開発。地産地消を目標に掲げて、昆布・ホッキ・豚挽肉・牛乳・醤油は地元浜中町の食材を使用して作りました。昆布と豚挽肉を牛乳で煮込むことで、まろやかな仕上がりながらピリっとした辛味があり、ご飯がどんどん進みます。また、ご飯には昆布の粉末を入れて炊き上げることで、豊かな昆布の香りも感じられます。浜中町の魅力あふれる食材をこんもり使用した「浜中のこんもり丼」どうぞよろしくお願いいたします。

今回唯一、ZOOMでの参加となった霧多布高校。浜中町が日本一の生産量を誇る昆布をダシとして使うだけでなく、食卓のメイン料理にしようと開発。昆布は牛乳で時間をかけて煮込むことで、くさみをとりつつ、柔らかく仕上げたそうです。昨年も出場し『きりたっぷりん』でコープ賞を獲得した同校。店頭でも販売され、過去最高クラスの売れ行きだったそうです。今回の結果はいかに、、

 

プレゼン終了!ワクワクお昼休憩

全8校のプレゼンが終わり、審査集計へと移ります。その間、学生たちはお昼休憩に。お弁当が用意されていたのですが、それとは別に、なんと各校が開発した料理の試食も会場内に並べられていました!他校の料理を「おいしそう!」「あれ食べたい!」と言いながら選んでいる姿に、みんなちゃんと高校生だったんだ…と変な安心(?)をしました。
かくいう私も各校のプレゼンを聞いて、空腹がピークに達していたところ。しっかり全校分いただきました!!

 

学生インタビュー

休憩タイムの合間に、一部ですが学生にインタビューを行いました!プレゼンを終えてようやく緊張が解けた、みなさんの声をご紹介します。

●北海道富良野緑峰高校
SDGsの取り組みに関しては自分たちが一番と思ってやっていましたが、どこもレベルが高くてびっくりしました。料理を仕上げるのに時間がかかり、プレゼンの準備はそこまでできなかったので、とにかく緊張。それでも審査員のみなさんの反応がよくて安心しました。

●市立札幌大通高校
こういう場に出たのが初めてだったので、審査員のみなさんの反応が怖かったです。それでも自分が原案を考えた「キッシュにする」というアイデアを褒めてもらえてすごくうれしかったです。連覇がかかってはいますが、楽しく美味しいものを作れたら、と思っていたのでプレッシャーはありませんでした。

●北海道石狩翔陽高校
今日の朝に石狩を出るときから、ずっと緊張が続いていました。「カンノーロ」は生地を仕上げるのが大変で、その分こだわったところでもあります。他校のプレゼンもすごくて、試食ではライスワッフル(静内農業高校)としじみぼーる(網走南ケ丘高校)を食べました。美味しいだけじゃなく、アイデアがすごいなと思いました。

●網走南ケ丘高校
率直に、楽しかったです。みなさんの反応は怖かったですが、これまで先生くらいにしか食べてもらえていなかったので、人に食べてもらえているのを見て感動しました。他校のレベルの高さに驚きますが、各地の食を知れたのがうれしいです。試食した中ではカンノーロ(石狩翔陽高校)が特に美味しかったです。パティシエを目指しているのですが、将来こんなふうに商品開発したい!と思わされました。

 

他校のプレゼンを聞いて驚いたというコメントがほとんど。
でもみなさんも素晴らしいプレゼンをされていましたよ…!

 

高校生コミュニケーションタイム

さて、この「高校生チャレンジグルメコンテスト」。実は料理を競うのと別に、もう一つの顔があります。そもそものイベントの趣旨として、高校生に「体験的な学び」を提供したいという想いで始まったものでもあるので、学生同士で交流しながらワークしてもらう時間も設けられているのです!

副会長の西野さんの司会のもと、学生たちにさまざまな質問が投げかけられていきます。「みなさんにとって地域とは?」「出場にあたってどんな人が協力してくれたか」「どんなことを感じたか」。

他校の学生とも意見交換しながら、今回の取り組みを自身の学びとして深めていくのです…!

初対面の学生同士ですが、同じ苦労を分かち合える仲間。はじめはぎこちない様子も見られましたが、すぐにみなさん打ち解け、あちこちで会話が生まれていました。

 

コンテストの取り組みを通して気づいたことは、
「料理を作るために食材を使うのではなく、食材を使うために料理を作るおもしろさ」と回答。なんて名言だ…!

最初は緊張の様子でしたが、各校入り混じって交流を深めていました。

 

審査集計

さて、学生のコミュニケーションタイムのさなか、別室では審査の協議が行われていました。今度は一転、大人が緊張する番…審査員のみなさんも真剣な表情です。

各審査員の意見も交わされながら、受賞校が決定していきます…!

 

表彰式・審査結果

コミュニケーションタイムと審査が終了し、いよいよ審査結果の発表!各賞が順に発表されていきます。

 

わがまち発信賞

”地域伝統の食材や食文化との融合をはかり、わが町の企業と連携できたチーム”に贈られます。

こちらを受賞したのは、
北海道網走南ヶ丘高校 『愛情たっぷり しじみぼーる』です!!!

 

佐藤麻美さんより講評
本当に甲乙つけがたいという印象でした。地元のしじみをボールの中につめた商品。名産品をたくさん食べてほしいという思いが伝わりました。しじみ=味噌汁という以外のレパートリーを広げてくれる商品だと思います。

 

味の匠賞

”実際に優れた食味(外観含む)で提供したと認められたチーム”に贈られます。

こちらを受賞したのは、
北海道石狩翔陽高校 『いしかりカンノーロ』
北海道倶知安農業高校 『LOVE Spicy Pizza~スープカレー風~』

の2校です!

 

下國伸さんより講評
びっくりするぐらいどの料理もおいしかったです。カンノーロは、羊のミルクと落花生の組み合わせに驚かされました。時間が経つとパイがやわらかくなってしまうのは課題かもしれませんが、本当に素晴らしいスイーツでした。
ピザは、計算された工夫が狙ったとおりに表現できている。味もそうですし、食材の選定による色味のバランスなども良かった。2校とも素晴らしい出来でした。

 

商品企画賞(コープさっぽろ賞)

”一般販売を仮定し、各見地から商品価値を評価できるチーム”に贈られ、商品はコープさっぽろでの販売が予定されます!

こちらを受賞したのは、
北海道静内高校 『野菜を使っただし巻き玉子』『昆布のつくだ煮』
北海道霧多布高校『浜中のこんもり丼』 
の2校です!

本来は1校だけのところを、コープさっぽろさんの心意気で2校が受賞することに!この決定には審査員室でも拍手が湧いていました。

 

岩本秀文さんより講評
コープ各店で販売されている卵焼きは、鉄板焼きで作られたもの。もっと力を入れていきたいと考えていたので、静内高校さんのものをお弁当の具材と単品のお惣菜、2つの形で販売できたらと思います。
また、コープ店頭ではやはりご飯ものが人気です。コスト面の調整は必要かも知れませんが、「こんもり丼」も商品化を目指したいと思います。霧多布高校さんは2年連続になりますが、たくさん売れるように私たちもがんばります。

 

商品企画賞(HTB賞)

”一般販売を仮定し、各見地から商品価値を評価できるチーム”に贈られ、商品はHTBが毎年行う「HTBまつり」内での販売が予定されます!

受賞したのは
北海道石狩翔陽高校『いしかりカンノーロ』
市立札幌大通高校『彩り野菜のハニーキッシュ』

こちらも2校受賞!そして石狩翔陽高校は2つ目の受賞です。

 

真木雅史さんより講評
テレビ番組を作る上で大切なのは、見ていただく人に「へぇー!」という感情を頂いてもらうことです。大通高校は「ヴィーガン料理」「オリジナルのはちみつを使用」「パンの耳の再利用」という3つのへえ!と言いたくなるポイントがあった。石狩翔陽高校はカンノーロという商品アイデアはもちろん、「ゴッドファーザー」のプレゼンも響きました。

 

いよいよ残すはあと2つ!

チャレンジグルメ準大賞

”大賞につぐ、総合的にもっとも優れたチーム”に贈られます。

こちらを受賞したのは、
北海道富良野緑峰高校 『ポテージー』です!

 

荒川義人さんより講評
今回はレベルが高い中で、農業の盛んな富良野の特産物をフル活用、しかも野菜のハネ品を使った商品。SDGsの観点でも素晴らしい。ソーセージと野菜の組み合わせというアイデアを、見事に仕上げていました。

 

まさかの準大賞に思わず涙…
審査員席のみなさまの目の奥にも、光るものがありました。

 

 

さあそれでは、映えある大賞の発表です!

チャレンジグルメ大賞(北海道知事賞)

”総合的にもっとも優れたチーム”に贈られます。

こちらを受賞したのは、
北海道静内農業高校 『日高昆布香る 新ひだか ライスワッフル(ビビンバ風)』でした。

おめでとうございます!!

 

萬谷利久子さんより講評
”万馬券”とりましたね!(笑)まず素晴らしかったのはライスワッフルという商品アイデア。米の消費をどう伸ばそうか?は今多くの方が悩んでいることですが、そこを突き抜けるアイデアだったと思います。また、アイヌの食文化を活かした点も評価のポイントになりました。
今日一日を通して、楽しく、笑い、もらい泣きまでさせていただきました。ここに来て本当によかったと思います。

 

受賞結果一覧

●チャレンジグルメ大賞(北海道知事賞)
・北海道静内農業高等学校 /おいしいでやんすチーム
『日高昆布香る 新ひだか ライスワッフル(ビビンバ風)』

●チャレンジグルメ準大賞
・北海道富良野緑峰高等学校 /ビーグルCoCoチーム
『ポテージー』

●味の匠賞 
・北海道石狩翔陽高等学校 /翔陽クッキングチーム
『いしかりカンノーロ』
・北海道倶知安農業高等学校/倶農生活班チーム
『LOVE Spicy Pizza~スープカレー風~』

●わがまち発信賞
・北海道網走南ヶ丘高等学校/Clam Clubチーム
『愛情たっぷり しじみぼーる』

●商品企画賞(コープさっぽろ賞)
・北海道静内高等学校/北海道の4畳班チーム
『野菜を使っただし巻き玉子』『昆布のつくだ煮』
・北海道霧多布高等学校/フードビジネスチーム
『浜中のこんもり丼』

●商品企画賞(HTB賞)
・北海道石狩翔陽高等学校/翔陽クッキングチーム
『いしかりカンノーロ』
・市立札幌大通高等学校/続続続・チームさっぽろ伝統野菜チーム
『彩り野菜のハニーキッシュ』

 

閉会のあいさつ

以上を持って、コンテストは終了!最後に副会長の西野さんからのご挨拶がありました。

 

本当に胸がいっぱいです。コンテストは初めてから10年が立ちました。たくさんの協力をいただいて実施して来ましたが、そこに挑戦する高校生がいたからこそ成り立ってきたものだと感じます。
学生のみなさんは、今日の取り組みをこれで終わりにせず、今回学んだことや、地元との関わりを振り返る時間をぜひ作ってください。みなさんが地元の人と協力し、活動したことは、きっとまちの人たちにとっても大きな力になったと思います。
開催にご尽力いただいたすべての方、そして高校生のみなさん、ありがとうございました。

 

さらに、イベント運営に携わった北海道情報大学、札幌啓北商業高校のみなさんも登壇。若い人たちも多くの方が携わって、このイベントができあがっているんですね…!

 

最後に出場校のみなさんと審査員がならび、写真撮影をしてイベントは終了です!!

 

審査委員長である萬谷さんから

イベント終了後に、審査委員長の萬谷利久子さんにお話を伺いました。

 

昨年はコロナ禍でリアルに集まれず、リモート開催でした。私たちの思いとしては、リアルに生徒同士が集まって「あの学校すごいな」とかお互いに切磋琢磨し刺激を受け合うことが、その先につながると考えています。だからこそこうやって集まり開催できたことをうれしく思います。
審査員のみなさん仰ってましたが、今回は本当にレベルが高かった。高校生だからと天井を決めずに、遅い時間まで学校に残ってトライ&エラーを繰り返した成果だと思います。思考力や努力、忍耐力など色んなことを短い期間で集中して感じられたのではないでしょうか。
農業高校などだけでなく、今後はもっと一般の高校にも参加してほしいなと思っています。難しいことをやろうとせずに、自分たちができる範囲のもの、シンプルなものでも伝わるものはたくさんある。それに完成した商品だけでなく、できるまでのプロセスも私たちは評価しています。
これからもっともっと裾野が広がって、多くの人にこの取り組みを体感してもらえたら嬉しいです。

 

さいごに

「学生の料理コンテスト」と思って参加をしたら、そこには深い学びの体験が詰まっていました。私も学生たちの姿を見ながら、思わずもらい泣きしそうに…
このコンテストは来年以降も開催予定ですので、興味のある学生さん・教員の方たちはぜひ情報をチェックしてください!普段の授業だけでは感じられない学びが、きっとあるはずですよ。

高校生チャレンジグルメコンテスト公式ページ
https://h-challcon.org/
高校生チャレンジグルメコンテスト公式Twitter
https://mobile.twitter.com/kouchallcon

高校生チャレンジグルメコンテスト2022(第10回)配信動画

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