2015年に発表された持続可能な開発目標、SDGs(エスディージーズ)。日本だけでなく、世界で取り組むべき共通目標として17つのゴールが掲げられました。企業が取り組むことと考えられがちですが、17ゴールの目標達成には1人ひとりの意識と行動が不可欠。
世界がSDGsに目を向ける中、日本では全国各地でSDGsに真剣に取り組み活動する高校生たちが競うコンテスト「SDGs QUEST みらい甲子園」が2019年より始まりました。SDGs QUEST みらい甲子園は、社会をもっと良くしたいと思い活動する高校生たちが集い、それぞれの活動を発表するコンテスト。コープさっぽろも北海道大会の協賛企業として、高校生のみなさんの熱い戦いを応援しています。
今年も、9月20日より募集がスタート!
昨年北海道大会で優勝した剣淵高等学校の「ユニバーサルナマズジャパンUNJ」のみなさんに、SDGs QUEST みらい甲子園の魅力などもインタビューさせていただいたので、そちらもあわせてご紹介いたします!
SDGs QUEST みらい甲子園とは?
SDGs QUEST みらい甲子園は、高校生がチームを組み、社会課題解決のアクションアイデアを考えるコンテスト。
全国各地で開催され、地域ごとに大会に賛同する実行委員や、協力パートナー企業、SDGsに関わる事業や活動を行う専門的知見を有するアドバイザーが審査に関わり、高校生の熱い戦いをサポートしています。
2019年に2地域で始まった大会も昨年は19地域で開催され、332校1,753チームが参加し、7,255名の高校生が希望溢れる未来にしようと行動しました。
参加された高校生からは、
「チームで企画を進める体験ができた」
「さまざまな立場の人の前で発表することで積極性や自信が身についた」
「SDGsに積極的に取り組む企業・団体と協働できるチャンスがあった」
などの言葉が寄せられています。
大会を通してチームの絆が深まるのはもちろん、各地域で開催されるファイナルセレモニーまで進むと、他校の同じ思いを持った高校生との交流もできます。
さまざまな出会いや発見、高校生だからこそできる貴重な体験や感動がたくさんある、魅力的な大会なんです!
ファイナルセレモニーでのワークショップ
〈関連リンク〉
▼SDGsQUESTみらい甲子園公式サイト
https://sdgs.ac
「2024年度 SDGs QUEST みらい甲子園 北海道大会」エントリー概要
▼エントリー開始日
2024年9月20日(金)
▼エントリー締め切り
2024年12月20日(金)
▼1次審査実施
2025年1月22日(水)
▼最終審査用プレゼン動画提出締め切り
2025年2月16日(日)
▼最終審査実施
2025年3月5日(水)
▼ファイナルセレモニー
2025年3月20日(木・祝)▼応募の詳細はこちらをご覧ください。
エントリー – SDGs QUEST みらい甲子園
昨年の優勝校「剣淵高等学校ユニバーサルナマズジャパンUNJ」のみなさんにインタビューしました
昨年の北海道大会で優勝された剣淵高等学校ユニバーサルナマズジャパンUNJのみなさんに、夏休み中にも関わらずインタビューをさせていただきました!ありがとうございます!
ユニバーサルナマズジャパンUNJの活動メンバーは現在4名。昨年度卒業された先輩がつくったこの活動を引き継いだ、現3年生と2年生に話を聞きます。
―――ユニバーサルナマズジャパンUNJではどんな活動をされていますか?
アクアポニックスという魚と植物を同じシステムで育てる水槽を使ってナマズの陸上飼育をしています。そのナマズを使い自然環境に配慮したおいしいナマズ料理を考え、地域の新しい特産品の開発もしていますよ。
ナマズの繁殖をするために、メスの個体にホルモン注射を打つ。
―――ナマズ養殖を始めたきっかけはなんですか?
昨年卒業された先輩たちが、SDGsについて何らかの活動しようと思って、社会課題について調べはじめたことがきっかけでした。その中で、日本での漁獲量の減少が続いていて、海洋資源だけでなく食糧自給率向上の観点から養殖業が注目されて盛んになっていることを知りました。しかしその一方で、陸上養殖は汚水の処理問題や養殖場の設立による環境破壊が問題となっています。
これらの問題を解決するためには、汚水化の予防をしながら魚を養殖する必要があると考えました。そこで、アクアポニックスの導入や人工飼料を使わずミミズを利用して汚水化の予防をしながら魚(ナマズ)の養殖をするというこの活動を始めることになったんです。
―――SDGs QUEST みらい甲子園に参加する前と後ではどんな変化がありましたか?
参加する前は、学校内で活動の報告やポスターなどで活動を紹介することはありましたが、学校外に活動を知らせる機会がありませんでした。
SDGs QUEST みらい甲子園に参加して活動を学校外の方に伝える機会になったことで、北海道で水槽を作っている鉄鋼会社の方が声をかけてくださったんです。また、陸上養殖をされている企業の方にも声をかけていただき、養殖の現場を見にいくことができるチャンスをいただくなど、活動が広がるきっかけになりました。
―――SDGs QUEST みらい甲子園への出場を考えている高校生にメッセージをお願いします。
発表するまでの準備は大変かもしれませんが、SDGs QUEST みらい甲子園に参加したことで、活動が広がることになり、発表できる機会はたくさんあった方が良いんだと感じました。せっかくやってきた活動や興味のあることは、学校だけでなく外部に発信することで、頑張りを認めてもらえるきっかけにもなります。就職活動のときなどにも履歴書に活動内容を書けるので、自分の夢に近づくチャンスになるかもしれません!
ユニバーサルナマズジャパンUNJのみなさん、インタビューありがとうございました。
ユニバーサルナマズジャパンUNJの資料を一部公開!
SDGs QUEST みらい甲子園は、1次審査(書類審査)のあと最終審査(動画でのプレゼンテーション審査)があり、その後ファイナルセレモニーという審査を通過したチームの発表の場があります。
昨年の北海道大会では、ユニバーサルナマズジャパンUNJのみなさんのほかに、
・エシカル消費という人や環境、社会に配慮した消費を促す活動をするチーム
・過疎化が進む地域での交通機関の不便さを解決するために、AIを活用したバスの普及について活動するチーム
・ポイ捨てを削減するため、捨てたくなるゴミ箱を作成し地域に設置するアイデアを発表したチーム
などが参加していました。
今回特別に、ユニバーサルナマズジャパンUNJのみなさんが1次審査で提出された資料を一部公開させていただきます!
昨年優勝したチームの資料を、ぜひエントリーの参考にしてみてくださいね♪
資料や動画作成期間は2~3カ月ほどかかったとのこと。課題研究授業のほか、放課後や休み時間に集まってみんなで話し合い、作成は資料作りが得意なメンバーが中心となり作成したそうです。
〈関連リンク〉
▼「剣淵高等学校ユニバーサルナマズジャパンUNJ」の最終審査の動画はこちら
今だからできる挑戦を!
SDGs QUEST みらい甲子園を通して、学校の中だけでなく発表する機会ができたことで、たくさんの方とコミュニケーションをとることができたりと、活動を評価してもらえたり、活動するみなさんの自信につながるきっかけになっていると感じました。
高校生活という限られた時間の中で、仲間とチームを組み、自分だけでなく社会にとって良いことを考えアクションするコンテストに挑戦してみませんか?
〈関連リンク〉
▼SDGsとは?札幌や近郊のサステナブルな取り組みをチェックしてみよう!
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_3396/▼「海のクリーンアップ大作戦!vol.4」レポート!ごみ拾いは未来につながる1歩になる!?
https://coopcycle.sapporo.coop/media/environment/environment_7178/▼フードロスを防ぐトドックフードバンクに密着したら、やさしさの循環を見つけた。
https://coopcycle.sapporo.coop/media/food/food_6396/
北海道で生きることを誇りと喜びに
コープさっぽろの取り組みは、組合員さんのご利用や参加によって「北海道の暮らしを豊かにすること」につながっています。取り組みは組合員さんならどなたでも参加でき、日常を通して気軽に参加できるものもあります。コープサイクルでたくさんご紹介していきますので、ぜひその他の記事もご覧ください。