ご自宅までコープさっぽろのこだわり商品を宅配するサービス「トドック」。2023年2月に、このトドックの配達拠点である江別センターと大谷地センターが、「優秀安全運転事業所表彰」のプラチナ賞(最高賞)を受賞しました。
この賞は「安全運転・交通事故防止に努め、無事故・無違反の成果を挙げられた事業所をその度合いに応じて表彰」するもの。令和4年度にプラチナ賞を受賞したのは全道でも8件だけで、しっかりとした取り組みを行っていないと受賞できないのだそうです。
コープさっぽろはどのような「安全」の取り組みを行っているのか?今回はそのヒミツに迫りたいと思います!
宅配江別センターにやってきた!
私たちがやってきたのはこちら「コープさっぽろ宅配江別センター」。倉庫に集まったコープさっぽろの商品を組合員さんのもとへと配達する、「トドック」の拠点の一つです。朝の出発前の時間はトラックがズラリとならんでいて、思わず圧倒されます。
事務所にお邪魔すると、そこにはおなじみの緑のユニフォームで身を包んだ配達担当者(ドライバー)さんたちがたくさん!中には女性の方も多くいらっしゃいました。みなさん和やかな雰囲気ながら、テキパキとアルコールチェックや業務確認などの準備を進めています。
その中で早速、安全安心のポイントが見受けられました…!
配達担当者さんの一日の始まり
挨拶や身だしなみチェックを行う朝礼などを終えたあと、全員である映像を確認することに。
テレビから流れてきたのは、トドックの配達担当者さんが起こしてしまった、駐車時の接触事故の映像。実はトドックのトラックには全台ドライブレコーダーが取り付けられていて、なにかトラブルを起こしてしまった際には、その模様がすぐに全道の拠点で共有されるそうです。この映像を見るだけで、グッと高まる緊張感…!
さらにこの日は、月に1度決められている「安全運転誓いの日」でもありました。過去に起きてしまった事故を振り返りながら、「私たちは安全運転をすべての業務の優先にします」という行動規範や心がけなどを唱和していきます。
ただポイントを確認するだけでなく、絶対に事故を起こさないのだという強い意志を感じる朝の時間でした…!その後は各部ごとのミーティングと荷物の積み込みを行い、組合員さんのもとへと出発します!
安全安心のポイント① 出発前に、安全への意識をMAXに!
配達に同行!組合員さんのもとへ
準備ができたら、いざ配達へ!江別の住宅街を目指します。配達担当者さんが回る場所は一人一人決まっている「ルート配送」となっています。
各曜日ごとにルートを変えながら1日に約80件、週で350〜400件ほどのお宅に配達するそう。すごい数!と思いますが、約2ヵ月ほどみっちり研修することで、配達担当者のみなさんは配達ルートやお宅などをマスターされていくそうです。
配達の様子を見ていると、とにかく手際がいいことに驚きます!車を止めて→荷物をお届け→次のお家の荷物を準備→発進する。その繰り返しをスピーディーに行っていきます。組合員さんごとに、玄関先に置いておくのか、インターホンを押して手渡すのかなど異なるため、こちらも間違えないように注意が必要。
ちなみに配達は1件6分以内と目標が決まっているそう。多くの数をこなしますが、それでも安全が第一!トラックに乗る前には周囲の確認。駐車・発進するときにも、ミラーの指差し確認は忘れません。ちなみに配達担当者さんはこの確認がクセになって、ついついプライベートでもやってしまうそう…
安全安心のポイント② 運転時には、指差しカクニン!
安全も安心も運ぶトドック
配達の様子を見ていると、気がつくことがありました。それは手際よく荷物を渡しながらも、組合員さんとしっかりコミュニケーションを取っていることです。
会話をしながら食事の好みを聞いたり、新しい商品をオススメしたり…これって普段の荷物のやり取りでは、あまりないことですよね。配達担当者さんは「ただ注文された商品を届けるだけではダメなんだ」という意識を強く持っているのだと感じますし、食の楽しみなどを提供することで組合員さんの生活を豊かにすることにも、貢献されているのだなと思いました。
それと同時にトドックの配達担当者さんは、”見守り”の役割も果たしています。トドックを頼む方の中には、自分で買いものに行くのが困難な方や、高齢の方もたくさんいらっしゃいます。いつもインターホンを押すと迎えてくれる方が出てこられない場合など異常があった場合には、役場や警察に連絡したり、救急車を呼ぶなどの対応を行っているそう。こうした取り組みで、地域の安心も守っているのですね…!
安全安心ポイント③ 組合員さんの見守りもしている!
配達担当者さんインタビュー
ひと通りの配達を終えたあと、今回同行させていただいた配達担当者の村井さんにお話を伺いました。
―――この仕事をはじめたきっかけは?
村井 “もともとはウェディング業界で働いていたのですが、子どもが生まれたことをきっかけに「土日休みの仕事」に転職を考えました。実は父も同じトドックの配達担当者として働いていて、存在は身近にありました。自分自身の子どもの頃を振り返ると、父とたくさん時間を過ごせていたので、自分も同じようにできるならいいなと思って応募しました。
今では実際その通りになってうれしく感じていますし、周りの方たちも充実したプライベートを過ごしている人が多いです。”
―――仕事をしていてうれしかったことは?
村井 “担当コースが変わって以前に配達していたお宅に再び伺ったとき、「村井さんが戻ってきてくれてよかった」と言ってもらえたことですね。「トドック」としてだけでなく、個人として認識してくれていたのがうれしかったです。
天気が大荒れだった冬の日に組合員さんが、取り分けた温かなお鍋と、ご飯を用意して待ってくれていたこともあります。道もガタガタで配達に時間がかかってしまい、食事をとる間もなかったのでとても有り難かった。玄関先でササッといただいたのですが、そのお気持ちがうれしいですよね。”
―――コープさっぽろの安全への取り組みについてどう感じていますか?
村井 “安全管理については細かなマニュアルが用意されていますし、全車に搭載されたドライブレコーダーで、定期的に運転の様子もチェックされています。まずは安全が第一の仕事なんだという意識は常にありますね。
また、トドックのトラックにはAEDも搭載されています。組合員さんのお宅で活用された例もあるので、万が一のためにそういう機能を備えているというのは、地域の安心にもつながるのかなと思っています。
あと、コープさっぽろでは小学生にランドセルカバーの配布も行っていますよね。それって子どもを守ることでもあるし、配達担当者が小さな子を見つけやすくなるということでもある。事故を起こさないというのは被害者を出さないだけでなく、自分たちが加害者にならないということでもあるので、そのような取り組みは有り難いと感じますね。”
村井さんのお話を聞いてなるほど、と思ったのは「事故を起こさない環境づくり」は「働きやすい職場づくり」でもあるということ。安心して働ける環境があるからこそ、思い切り自分の能力を発揮できるということもありますよね!
安全安心のポイント④ 働く配達担当者さんの安心も守っている!
ランドセルカバーの配布も行っている
村井さんが話していた「ランドセルカバー」の配布。いったいどんな取り組みなのか、こちらについてもご紹介します。
コープさっぽろでは北海道内の各地で地域の交通事故を減らすために、小学生1年生を対象にランドセルカバーの配布を行っています。2010年から寄贈を開始し、2022年4月までに147市町村で275,238枚も配布を行ったそう!毎年春になるとこのカバーを付けた子どもたちを目にすることになりますが、村井さん自身も次のようにお話ししていました。
“担当しているコースは子どもたちが多いエリアなので、実際に付けてくれている子もよく目にしますよ。見かけたときはいつも以上にスピードなどを意識して、急な飛び出しにも備えています。黄色は目に留まりやすく、集団で歩いていても一人がカバーを付けているだけで目立ちますから、ドライバーとしても助かっています。地域のみなさんと一緒にお子さんを見守るような気持ちで、配達をしていきたいですね。”
こうした取り組みも行うことで、コープさっぽろは地域の安心感をより高めているのですね…!
安全安心のポイント⑤ 地域の安心を守るランドセルカバー!
おわりに
トドックの配達に同行させてもらうことで、たくさん見つかった安心安全のヒミツ。そこには一人一人の配達担当者さんの高い意識と、コープさっぽろの交通安全や地域に対しての取り組みがありました。安全を第一に守るからこそ、地域の人たちに安心まで運ぶことができているのだと強く実感したこの密着取材。トドックは単なる運送や物流だけのサービスではなく、「安全安心」を届けてみんなの暮らしを豊かにし、地域貢献までしている存在なのだと分かりました!
〈関連リンク〉
▼トドック公式サイト
https://todok.sapporo.coop/
▼コープさっぽろリクルートサイト
https://www.sapporo.coop/newgraduate/
▼トドックの配達担当者さんを主人公にした漫画『なぎ風をとどけて』
https://todokcomic.sapporo.coop/