プロジェクト

2023.10.26

カイモノのセンタク〜vol.3 「平飼いたまご」編〜コープさっぽろのバイヤーさんにインタビュー!

▼ 目次

みなさん、「たまご」好きですか?
鳥インフルエンザの影響で全国的に手に入りづらい状況が続いていますが、少しずつ生産量は戻ってきているそうですね。私はたまごが減ってしまったことで、改めて食卓でもお店でも、たくさんのところで使われている欠かせないものだと思い知りました…!

そんな「たまご」ですが、みなさんはどのように買う商品を決めていますか?今回は食卓の定番、たまごの選び方について一緒に考えていきましょう!

たまごは種類がたくさん!

「たまご」と一口に言っても、たくさんの種類があることをご存知でしょうか?
ニワトリの品種や飼育の方法によって特徴が異なり、コープさっぽろでも20〜30種ほどの取り扱いがあるそうです。
コープさっぽろのオリジナル商品の中でも、飼料に植物性のものに限定して育てた「品質厳選たしかなたまご」、道産米を10%配合した飼料で育てた「コープ黄金そだちのたまご」などの種類があります。

そんなコープさっぽろから、このたび新商品が登場しました!

コープさっぽろの「道内農場黄金そだち平飼い卵」

こちらの商品は「道内農場黄金そだちの平飼い卵(以下、黄金そだちの平飼い卵)」という名前で、2023年8月から発売を開始しました。
道産米を配合した飼料で、その名の通り「平飼い」で育てたニワトリから生まれたたまごです。

でもどうしてこのような新しいたまごを作ることにしたのでしょう?そしてそもそも平飼いってどんな育て方なのだろう?などなど、気になることがたくさん!ということで、私たちはコープさっぽろの担当者さんにインタビューすることにしました!

コープさっぽろの本部にやってきた

プロフィール

後藤朋子(ごとう・ともこ)さん

ラジオパーソナリティ・司会・企画など
「しゃべるまわりを設計する人」

後藤朋子(ごとう・ともこ)さん

ラジオパーソナリティ・司会・企画など
「しゃべるまわりを設計する人」

十勝生まれ、十勝と札幌育ちのラジオパーソナリティ。FM NORTH WAVE/JAGAで毎週土曜に「Feel TOKACHI」を放送中。店舗や宅配トドックなどを頻繁に利用し、自身の番組内でも商品などについて取り上げているコープさっぽろLOVER。

▼Feel TOKACHIの番組ページはこちら。
https://www.fmnorth.co.jp/tokachi/
https://www.jaga.fm/pg_list.php?id=37

今回もインタビュアーとして協力してくださったのは、ラジオパーソナリティの後藤朋子さん
自身も平飼いたまごをよく買っているという後藤さんと一緒に、商品の開発に携わったコープさっぽろの森バイヤーにお話を伺うことにしました。森さん、よろしくお願いしますー!

プロフィール

森 清史(もり・きよふみ)さん

生活協同組合コープさっぽろ
商品本部
食品部 バイヤー

森 清史(もり・きよふみ)さん

生活協同組合コープさっぽろ
商品本部
食品部 バイヤー

醤油や味噌を製造する会社を経て、
コープさっぽろに入協した食のプロ。
商品の仕入れ・管理などを行うとともに、
オリジナル商品の開発にも携わる。
好きなたまご料理は「茶碗蒸し」。

後藤さん

―――早速ですが、「黄金そだちの平飼い卵」はどのようなきっかけで開発されたのでしょうか?

森バイヤー

社会の変化を踏まえて、「アニマルウェルフェアに力を入れたい」と生産者さんから相談を受けたのが始まりです。
ヨーロッパなどを中心に広がる意識の高まりを受けて、コープさっぽろでも2017年から平飼いたまごの取り扱いを始めていました。こうした背景もあって、オリジナルの平飼いたまごを作ろう!となって開発が始まりましたね。

※アニマルウェルフェア…家畜をストレスや苦痛のない環境で育てることが重要だという考え方。EUでは狭いケージでの養鶏は禁止となっている。

後藤さん

―――開発から販売まではどれくらいの期間がありましたか?

森バイヤー

2021年から開発が始まったので、2年間ですね。鳥インフルエンザがきっかけですか?と聞かれることもあるのですが、それより前から開発は始まっていました。
鶏を育てる環境を作って、その環境に合った鶏をヒナから育てて…とやっていくと、どうしてもそれくらいの時間は必要になってしまうんですよ。
ちなみに後藤さん、「平飼い」って言うとどんな育て方をイメージしますか?

後藤さん

―――え!牧場の中を鶏が自由に走り回って、好きなときにエサを食べて、自然にたまごを産んで…というイメージでした。違うんですか?

森バイヤー

実は今回の平飼いたまごは、「エイビアリー」という方式で育てられています。これは「多段平飼い」とも言って、ケージ飼いと放牧の良いとこ取りな方式なんですよ。
写真を見ていただくとわかりやすいかと思いますが、鶏にとっては3.4階建てのマンションみたいな環境。鶏舎の中ではあるのですが、地面と各階を自由に行き来できるようになっているので、上下に動く習性のある鶏の行動欲求を満たしてくれます。
それでもたまごを一つひとつ拾って集める必要はないので、ケージ飼いのような効率の良さもある育て方です。

今回協力してくれている北海道種鶏農場さんも、大がかりな平飼いの生産は初めて。試行錯誤をしながら、より良いものをと商品化までたどり着くことができました。

後藤さん

―――新しい生産スタイルへの挑戦は、生産者さんにとっても大変なものなんですね。

森バイヤー

鶏舎を建てることもそうですし、鶏も生き物ですからね。どれだけたまごが採れるかなど、コントロールができない部分もあるので、やはり大変さはありますね。
だからこそコープさっぽろは生産者さんと一緒に、「販路を確保する」という形でサポートしています。採れすぎて売る場所がない!というのも生産者に取ってはリスクになりますし、コープさっぽろでは店頭で売れなければ加工品などに役立てることもできますからね。

それでもありがたいことに、現状では店頭に並んだ「黄金そだちの平飼い卵」は、ほとんど売れ残ることなく組合員さんの手に渡っています。

鳥インフルエンザが変えた考え方

後藤さん

―――鳥インフルエンザの影響でたまごが買えなくなって、たまごってあたり前にあるものじゃないんだなと感じました。

森バイヤー

きっと多くの人の考え方が変わるきっかけになりましたよね。これまでは肉や魚と違って、加工品に近いイメージがあったんじゃないかと思います。
ご存知ない方もいると思うのですが、鶏は基本的に1日1個しかたまごを産みません。日本人が1年間にたまごを食べる平均消費量が約330個ということなので、だいたい1日1個食べていることになります。

全道では約500万羽の鶏がいましたが、鳥インフルエンザの影響で約120万羽が殺処分されてしまいました。その中でも業務用などが優先的に供給されていくので、どうしてもみなさんのもとには届きづらくなってしまいましたね。

後藤さん

―――アニマルウェルフェアの考え方が広がっていくと、今後はすべてが「平飼い」になっていくのでしょうか?

森バイヤー

実はそうとも言い切れません。例えば病気の対策と考えたときに、ケージ飼いと平飼いのどちらが良いと思いますか?見方によっては平飼いのように鶏が自由に動き回れる形より、ケージ飼いの方が「どこまでウイルスが広がったか」などの判断がしやすいということもあります。

それ以外にも、放牧だと鶏が快適に過ごすことはできますが、たまごを一つひとつ拾って集めるには時間がかかる。結果的に生産が大変になって、価格が高くなってしまうこともあります。
コープさっぽろとしては、組合員さんが自分に合うものを安心して選べる選択肢を用意しておきたいと考えていますね。

後藤さん

―――選択肢がある、というのが大切なことかも知れませんね。組合員さんからの反響はどうでしょうか?

森バイヤー

組合員さんの中には、鶏がどのような環境で育ったかを大切に考えて選ぶ方も増えていると思います。全体の販売量に対して「平飼い」の割合はまだ少ないのが現状ですが、これからは変わっていくのかもしれませんね。

手に入りづらくなったことで、日本の食文化にたまごは欠かせないものだと改めて私も実感しました。毎日の料理やお弁当だけでなく、ケーキやおせちなどハレの日の食卓でも活躍するものですよね。
私たちとしては「なるべく欠品させない」という意味でも、選択肢を提供できるというのが大切だと考えています。

後藤さん

―――ちなみに「黄金そだちの平飼い卵」はパッケージも特徴的ですが、こだわりなどはあるのでしょうか?

森バイヤー

そうですね。まずはコープさっぽろのオリジナル商品「なるほど商品」の一つとして、商品の特徴や栄養成分表示がわかりやすく大きく載っています。容器はリサイクルを意識した、再生紙で作ったパックになっているんですよ。

実は販売開始後に組合員さんから「燃えるゴミになるのはもったいない」という声をいただいて、店頭で回収する仕組みを作りました。こんな風に意見をいただけるのもありがたいですよね。
店頭で回収されたものは江別にあるエコセンターへと運ばれて、そこで出た利益は子育て支援に役立てられていきます。みなさんも購入いただいた後は、リサイクルに回していただけたらうれしいですね。

▼エコセンターについてはこちら
1日に樹木840本分の紙が集まる!?コープさっぽろエコセンターに行ってみた

後藤さん

―――そんな仕組みまでできあがっているんですね。詳しく「たまご」のことを教えていただきありがとうございました!

たまごを選ぶということ

森バイヤーの話をお聞きして、改めて「たまご」について考えさせられたコープサイクル編集部の一同。
たまごはほとんど輸入することがなく、北海道の中で地産地消しているものです。毎日の食卓に欠かせないたまごがどんな場所で、どんな風に育てられているか。そんなことを考えながら買うことも大切なことですよね。
私たちが商品を選ぶ(買う)ことは、きっと商品や生産者への応援にもなっていくはず!

ちなみに「黄金そだちの平飼い卵」は全道のコープさっぽろで購入できます(欠品の際はご容赦ください)。その他にもタマゴ売り場や「ご近所やさい」のコーナーなどに様々な種類が並んでいるので、まずはこんな違いがあるんだ!と見比べてみるのも面白いと思いますよ!
ぜひみなさんも楽しみながら、「たまご」のセンタクをしてみてくださいね。

〈関連リンク〉
▼黄金そだちの平飼い卵 商品開発プロジェクト
https://www.sapporo.coop/content/?id=3265
▼コープさっぽろのオリジナル商品「なるほど商品」 公式ページ
https://naruhodo.sapporo.coop/
▼「なるほど商品」ってなんですか?コープさっぽろのオリジナル商品について聞いてみた
https://coopcycle.sapporo.coop/media/food/food_1831/

北海道で生きることを誇りと喜びに

コープさっぽろの取り組みは、組合員さんのご利用や参加によって「北海道の暮らしを豊かにすること」につながっています。取り組みは組合員さんならどなたでも参加でき、日常を通して気軽に参加できるものもあります。コープサイクルでたくさんご紹介していきますので、ぜひその他の記事もご覧ください。

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