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お買い物をする中で「選択」することって、たくさんありますよね。どこで買うか、なにを買うか、いつ買うか…。そんな風になにかを選ぶとき、ちょっとした心がけでみんなのハッピーにつながるとしたら、いいなと思いませんか?
この「カイモノのセンタク」は、毎日のヒントにつながるミニコラム!第一弾は「野菜」についてのお話です。

早速ですが、野菜を買おう!と思ったとき、みなさんはなにを基準に選んでいますか?
お値段?鮮度?産地?それともオーガニックかどうか??きっとご家庭によってさまざまだと思うのですが、こんな”選択肢”をご存じでしょうか!?

\コープさっぽろのご近所やさいコーナー/

地元の農家さんが作った自慢の作物が、たくさんならぶこのコーナー。店頭で目にしたり、利用したことのある方も多いかもしれませんが、実はいろんな魅力がこのコーナーにはギッシリ詰まっているのです!今回はこの「ご近所やさい」のコーナーについてご紹介しますよ!!

鮮度バツグンの野菜がそろう!

まずは、というかこれだけでも大きな魅力ですが、なんといっても新鮮なものが多い!ご近所やさいコーナーの商品は市場を経由せず、収穫した翌朝には店頭に。各地区のセンターに集まった商品が全道の店舗へとすぐに配送される仕組みとなっているのです。中には直接生産者さんが店頭まで持ち込んで、収穫したその日に並べられるものも!

お店の在庫状況は生産者さんも把握することができ、ムリに多くの商品を置いておく必要もありません。運送から陳列までの流れがスムーズでスピーディーだからこそ、店頭には新鮮な野菜が並んでいるのです。

珍しい商品が並ぶことも!

写真はご近所やさいコーナーで見つけた「スグリメロン」。大きくなる前に間引きされたメロンなんだそうです。

ご近所やさいのコーナーに決まった商品はありません。だからこそ、旬の野菜や生産者さんが力を入れている食材が多く並びます。中には「小規模だけど試しに作ってみた」というようなチャレンジングな野菜が店頭に並ぶことも。これはなんだろう!?と思うものもありますし、普段よく食べているニンジンやジャガイモなどでも、少し変わった品種が置かれていることもあります!どんなふうに味が違うのかと気になって、ついつい新しい選択をしてしまいたくなるのです…。

またご近所やさいのコーナーには、「ぶこつ野菜」という商品もあります。これは見た目が悪いというだけで破棄されることが多かった、規格外品の野菜を商品化したもの。表面が傷ついたりして市場に出せなくなってしまった野菜を、プライスをおさえて販売しているのです。大容量サイズのものも多いので、とにかく量がほしい!というご家庭や、飲食店さんにもオススメなコーナーとなっています。

生産者さんの応援になる!

伊達市/しのはらっぱ農園さん

ご近所やさいコーナーに並ぶ野菜には、生産者さんの名前が書いてあります。ひとつの店舗だけでもたくさんの名前がありますが、これこそ一つ一つ地元の農家さんが作った証です。2023年3月現在で、ご近所やさいに登録されている生産者さんは、なんと約1,450軒!これだけの方たちがいるからこそ、店頭に彩り豊かな野菜がならぶのですね。
とはいえ、せっかく作った野菜たちも、あまり売れなければ「今後は作れない」となってしまうかも知れません。たとえばおいしい野菜があったらリピートしてみる!気に入った珍しい野菜があったら、同じ生産者さんの別の野菜も買ってみる!そんな選択が応援につながるかも知れません。
畑に行って農作業をしなくたって、食卓でおいしくいただく!それだけで生産者さんの背中を強く押すことになるのですね。

商品ラベルには産地と生産者の名前が書いてあります。こちらのとうきびは江別の齋藤農園さんのもの。

農家さんにとっても、「野菜が売れた!」ということはもちろん励みになります。それだけでなく、店頭での売れ行きを知ることができるので、商品の出荷量を決めやすくなったり、人気のある商品がどんなものなのか?という市場調査まで行うこともできるように。お互いに支え合える仕組みが、ご近所やさいコーナーでは成り立っているんですね!

CO2削減で地球にもやさしい!

地元の野菜を地元でいただく。新鮮でおいしい!のはもちろんなのですが、もう一つうれしいポイントがあります。それは産地から販売する場所までの移動距離が短くなるため、CO₂の排出が少なく済むということです。
気候変動などを背景に、いま世界中で「CO₂の削減」や「カーボンニュートラル」が叫ばれています。その中で、物流の過程で排出されるCO₂にも注目が高まっているのです。「二酸化炭素を減らす」と言われても、リサイクルを減らしたり、マイボトルを使ったり、あとはなにをやればいいの?と思ってしまうこともありますよね。
でも、地元のものを食べる「地産地消」は、実はSDGsにもつながっている選択なんです。

また移動距離が減ったり、出荷から手に取られるまでの時間が短くなったりするということは、人手や過剰な包装の削減にもつながります。ひとつの選択が、こんなにいろいろなところに関わるなんて驚きですよね!

▼CO2削減に関する取り組みについては、こちらもぜひご覧ください。
「カーボンフットプリント」ってなんですか?コープさっぽろのオリジナル商品について聞いてみた(後編)

「ご近所やさい」の担当者さんにインタビュー!

コープさっぽろ Lucy(ルーシー)店
農産マネジャー
吉川忍(ヨシカワ・シノブ)さん

入協して30年以上になる、ベテラン職員さん。
現在勤務しているルーシー店は、
規模・売上ともに大きなコープさっぽろの旗艦店。

―――あらためて、ご近所やさいの特徴を教えてください!

まずはなにより、鮮度ですね。一般的な流れと比べて中継する場所が少なくなっているので、生産者さん→センター→各店へとすぐに届けられます。
商品はどれもおすすめなので「これ」というのは決められませんが、トマトやキュウリなどそのまま食べるものは、特に違いが分かりやすいと思いますよ。

―――ルーシー店にはどれくらいの生産者さんの野菜が並んでいますか?

ルーシー店に並んでいる野菜は、40〜50軒くらいの生産者さんのもの。農家さんによって特色があるので、同じ野菜でも違いがあるのが面白いところです。
例えば金額一つをとっても、値付けの背景には理由があります。手間をかけて味にこだわる分コストが高くなっていたり、逆にコストを抑えることを重視して工夫されているものも。どちらが良い悪いではなく、それぞれに特徴があるということですね。
生産者さんの名前を覚えてくれて、「◯◯さんの商品が欲しい」と言ってこられる組合員さんもいます。みなさんの使い方や口に合うものを、ぜひ探してみて欲しいですね。

―――「ご近所やさい」「ぶこつ野菜」に「通常の青果コーナー」からも選べるのはうれしいですね。

ぶこつ野菜は北海道産に限らず、規格外と認証された商品のこと。ご近所やさいとはまた別の流れで店頭に並びます。通常よりお得に買うことができますし、よく見てもこれが規格外なのか?と思ってしまう商品もあるんですよ。
ご近所やさいは地元の鮮度のいい商品が並びますが、その代わり天候不順などが続くと数が減ってしまうこともあります。そんなときにも通常の青果コーナーには商品が並べられるようにしたり、お店の中でバランスを考えて、選んでもらえる工夫をしているんです。
毎年6〜7月が最もご近所やさいの種類が多くなってくる時期です。店内のスペースが広がっていったりするので、ぜひ楽しみながら選んでもらえたらうれしいです。

組合員さんにもインタビュー!

店内にいらっしゃった組合員さんにも、お話をうかがいました。
みなさん、どうしてご近所やさいを選ばれてるんですか?

鮮度がいいから、ご近所やさいはうれしい!北海道産だから安心感もあります。
このあいだ見かけた珍しい野菜がまたないかと思って見にきました。

 

ほかのコーナーといつも見比べて買っています。
ご近所やさいの方が安いものもあるので、掘り出し物を探すみたいな感じ!

有機栽培(オーガニック)の野菜が欲しいときに見にきています。
新鮮でおいしいのもうれしいですよね。

 

お店に着いたらまずご近所やさいのコーナーに行きます。
基本的には安い方がいいけど、少し高くてもおいしそう!と思って買っちゃうことがありますね。

いろんなうれしいが詰まった「ご近所やさい」

今回はコープさっぽろの「ご近所やさいコーナー」についてご紹介しました!たくさんの生産者さんとのつながりがあるからこそできるこの取り組み。生産者さんにも、地球にも、そして私たちにもうれしいポイントがたくさんなんて、ちょっと見る目が変わってきませんか?
季節の旬を探すだけでも楽しいコーナーですが、ぜひそんなことも考えながら、食卓の野菜を「選択」してもらえたらうれしいです!

ピクルスにしたスグリメロンと味噌ダレをパンに乗せて。美味でした!!

ちなみにコープサイクル編集部では、取材当日に見つけた「スグリメロン」をピクルスにして食べてみました!新しい食材は新しいおいしさの発見につながって、日常を豊かにしてくれますよね。

こうした調理のアイデアや食べ方に困ったら、コープさっぽろのフリーペーパー『ちょこっと』で紹介しているレシピも参考になるかも知れません。オンラインで読めるバックナンバーや、公式Instagramもありますので、ぜひこちらもあわせてご覧くださいね。

次回の「カイモノのセンタク」もお楽しみに!

〈関連リンク〉
▼コープさっぽろの「ご近所やさい」
https://www.sapporo.coop/content/?id=18
▼「カーボンフットプリント」ってなんですか?コープさっぽろのオリジナル商品について聞いてみた(後編)
https://coopcycle.sapporo.coop/media/food/food_1771/
▼大自然の中でコース料理!?「畑でレストラン」ってなんですか??
https://coopcycle.sapporo.coop/media/food/food_913/

北海道で生きることを誇りと喜びに

コープさっぽろの取り組みは、組合員さんのご利用や参加によって「北海道の暮らしを豊かにすること」につながっています。取り組みは組合員さんならどなたでも参加でき、日常を通して気軽に参加できるものもあります。コープサイクルでたくさんご紹介していきますので、ぜひその他の記事もご覧ください。

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