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少しずつ雪解けが進んで、北海道も春が近づいている予感!新年度が近づくと、なにか新しいことを始めたいって気持ちになりますよね。それでも学生さんは勉強や部活、大人の方は仕事に家庭のアレコレに…と忙しさに追われて、ついついなにもできずに終わってしまった!なんて春を過ごしてしまう方も多いのでは。

そんな方にぜひ知ってほしいのが、コープさっぽろの「組合員活動」のこと。コープさっぽろには200万人以上の組合員さんがいますが、「コープさっぽろでのお買い物でポイントが貯まるから」「トドックを利用したくて」といった理由で加入された方が多いと思います。でも実は、組合員になるといろいろな活動に参加することができることをご存知でしょうか?

活動と言っても、難しいものではありません。サークルやクラブ活動のようなもの、気になることを仲間と学べるものなど、気軽に参加できるものもたくさんです!
せっかくの新しい季節!なにか新しく活動を始めたり、人とのつながりが欲しいと考えていた方は、ぜひ最後まで読んでいただけたらうれしいです!

コープさっぽろの「組合員活動」とは?

「組合員活動」とは、文字通りコープさっぽろの組合員さんが主体となって行っている活動のこと!料理教室や生産者さんの見学、暮らしのさまざまな問題の学習会など行っている内容はさまざま。

たとえばコープさっぽろが開催している食育イベント、「食べる・たいせつフェスティバル」も組合員さんが中心となって開催しているイベントのひとつ。道内各地の組合員さんが先頭に立って、地域の方々や地元の企業さんたちとともに作り上げているものです。

行っている内容はさまざまですが、共通している目的は「自分たちの暮らしや、北海道を豊かにしていく」ということ。いったいどんな活動があるのかについては、以下のレポートで詳しくご紹介しています。

2023年組合員活動部 活動レポート(PDF)

こうした組合員さんの取り組みについて詳しく知るために、今回ふたつの活動に密着させてもらいました。取材をする中で見えてきたのは、組合員活動って「つながり」を作ってくれるものなんだなということです。

1、平和スタディツアー

ひとつ目に取り上げるのは、「平和スタディツアー」です。北海道の各地から中学生・高校生が集まって、平和の尊さを学ぶ体験ツアーを行うというもの。戦争の悲劇が繰り返されないよう、被爆地を訪問して戦争と核兵器の被害を肌で感じられる内容となっています。
もともとは大人向けの企画として始まったものですが、「平和の思いを未来に継承していく」という目的を踏まえて、現在では10代の生徒さんたちを対象にした開催となっています。

2023年は8月の4日間に、被爆地である広島をまわりさまざまな体験を行いました。
平和記念式典への参加、全道の組合員さんから寄せられた折り鶴の奉納、被爆者の方のお話を聞いたり…当時の記憶の中には、初めて聞くとショックを受けるものもあったかもしれません。それでもしっかりと耳を傾け、メモを取ったり写真を撮りながら、一人ひとりが学びを深める機会となりました。

充実した4日間を過ごして、これにて現地での学びは終了…なのですが、実は平和スタディツアーには北海道に戻ってからもやることがあります!

ピースフォーラム(平和スタディツアー報告会)

2023年9月、やってきたのは札幌の「かでる2・7」。ここで行われたのは、帰着した生徒たちが学びの内容を発表する「ピースフォーラム」です。この平和スタディツアーが大切にしているのは、体験したことを参加者同士や所属している学校で共有すること。だからこそ、1人の経験で終わらず、多くの人が平和への意識を持つきっかけにつながると考えているからです。

ピースフォーラムで最初に行われたのは、生徒たちによるプレゼンテーション。どういうことをテーマにツアーをまわったのか、現地でどんな学びを得たのかといった内容を発表していきます。
発表の中では、「今回学んだことは、戦争で傷ついた代償は誰にも払えないこと」「被爆者の方々は差別や偏見とも闘って辛い思いをされたことを知った」といった話も。熱心にメモを取りながら聞く人もいて、大人にとっても学びにつながる発表を聞くことができました。

一人ひとりの発表の後に行われたのは、生徒さん同士によるディスカッション。話し合うテーマは「ツアーから戻ってきて平和を感じた瞬間」「平和を守るために自分たちにできること」といったものでした。

大人たちの前で喋るのに緊張してしまう人もいましたが、そんな中でもみんなしっかり自分自身の意見を持っていたのが印象に残ります。平和スタディツアーでの体験が、しっかりと根付いていることを感じられた瞬間でした。

「平和を守るためにできること」は大人でも答えに困ってしまう質問だと思います。それでも、「平和のことを考えたり話したりする機会を増やすことが大切だと思う」「なにげない日常のありがたみを感じた」といった言葉には、私も深く共感してしまいました。発表を行った生徒さん、聞いていた大人たちも改めて自分のまわりにある「平和」を振り返る機会になったのではと思います。

参加した生徒さんへのインタビュー

最後に、参加した生徒さんたちにインタビューを行いました。
一人ひとり住んでいる場所も年齢もバラバラなのですが、同じ体験をしたからか、友達のように話し合っているのが印象的。平和を学ぶという取り組みの中で、仲間のようなつながりができたのかもしれません。

―――今回「平和スタディツアー」に参加されたきっかけを教えてください。

学校の夏休み中になにか体験したいと考えていたときに、学校からこのツアーの存在を教えてもらったのがきっかけです。「平和」について学びたいと思っていたので、体験することで私の身になるものがありそうだなって思いました。

私の所属している弁論研究部の先輩が、以前にこのツアーに参加していました。弁論の中で平和をテーマにすることもありますが、実際に体験しているかどうかで重みが違うなと感じていて。そこを追求するために、ぜひ参加させてほしいと先生に伝えました。

小学生のときに『おりづるの旅』という絵本を読んでから、平和について理解を深めたいという思いをずっと持っていました。実際に見たり知ったりできるいい機会だと思って、参加させてもらいました。

―――クラスメイトや周りの人は「平和スタディツアー」に参加したいと思ってくれるでしょうか?この経験をどのように伝えたいと思いますか?

実際にクラスメイトにこのツアーを参加することを伝えたら、誰も知り合いがいない、1人で行くんだということに驚いていました。でもみなさん明るくて話しやすくて、そこの不安はまったくありませんでした。むしろこうやってつながりができてうれしかったです。

このようなツアーに参加すると「真面目な人」みたいな印象に思われるかもしれないですけど、決してそんなことはなくて。気になったことを学びに行って、自分の思ったこと、感じたことを発表しただけなんです。そんなふうに「平和」を考えることも、もっと簡単にとらえてもらえたらなって思いました。

原爆ドームや資料館のほか、純粋に広島の観光地もまわらせてもらうことができたので、旅行感覚でとても行きたい!と言う人は多いと思います。こうして発表することにハードルを感じる人もいるかもしれないですけど、決して難しいものじゃないと伝えたいですね。

2、コープ会「なかのしまひよこ」

続いて参加させていただいたのは、「コープ会」の活動です。コープ会とは、ママ友やご近所さんなど、3名以上集まれば始められるコープさっぽろの「クラブ活動」。コープ商品を使った調理体験や工場見学に出かけたり、エコなくらしについて学んだり。毎月1度(年10回)の活動に、コープさっぽろから月3000〜5000円の活動費が補助される仕組みになっています。

今回お伺いしたのは、豊平区のママ友さんが集まってできた「なかのしまひよこコープ会」。恵庭市で安全安心にこだわった農産物・加工品を生産されている、余湖農園さんを招いて味噌づくりの体験を行います。

余湖農園の手づくりみそ体験

やってきたのは、豊平区民センターの料理実習室。家庭科の「調理実習」の時間を思い出して、すこしワクワクしてしまいます。実はこの味噌づくり体験は昨年も行ったそうなのですが、道具なども準備してくれて気軽においしい味噌が作れる!とあって、今年も開催することにしたそう。たしかに大量の大豆を煮たりつぶしたりをご家庭でやるとなると、想像するだけで大変そうです。

余湖農園さんのレクチャーも受けて、味噌づくりがスタート。つぶした大豆と米糀・塩をよく混ぜて、大豆の煮汁を加えてさらに練って…とみなさん和気あいあいとしながらもスムーズな手つきで作業を進めていきます。
最後に持参した容器に空気が入らないよう押し詰め、表面を覆うふり塩をしたら終了!なのですが、この味噌を食べられるのは1年後。それまでは風通しの良い場所で保管します。

余湖農園さんが1年前に仕込まれたという味噌を販売されていたので私も食べてみましたが、やさしい甘さがとてもおいしい!毎年つくりたくなる気持ちがよく分かりました。味噌づくりを一通り終えたあとに、なかのしまひよこコープ会のみなさんにお話をうかがいました。

参加者さんへのインタビュー

―――「なかのしまひよこコープ会」さんはどのようなきっかけでコープ会を立ち上げたのですか?

今リーダーをやっている私が誘ったのが始まりです。以前に上富良野に住んでいたのですが、そのときはまわりにコープ会に入っている人が多く、私も参加をさせてもらっていた立場でした。その後転勤で札幌に来たときに、友達がほしいな…となって、自分で立ち上げようと思ったんです。

もともとはみんな、子どもが同じ幼稚園に通っていたんですよね。帰り道が近い人とか、交流のあった方などそれぞれ声がけしていって、集まった7人という感じ。立ち上げから5年くらい経ちますが、未だにこうして続いているのがうれしいですね。

―――最初にリーダーさんから声がけされたとき、みなさんはどのように感じましたか?

実はものすごく疑いました(笑)。活動費をもらいながら集まれるなんて、そんないい話あるの?って。まだみんなと関係ができていなかったときでもあるから、怪しんじゃったところもあると思います。でも説明を聞いて、まずやってみようかと参加しましたね。

私も、主人から「大丈夫なの?」って聞かれました(笑)。でもコープさっぽろのお店は使っていたし、そこがやっているなら…と参加。活動する中で理解が深まって、よかった大丈夫だった、とあとから安心しました。

―――これまでどのような活動をされてきましたか?

このような料理の体験だったり、コープさっぽろの商品の試食会をしたり。あとは子どもたちを連れて工場見学や果物狩りに行くこともあります。基本的には年間の活動計画を決めてコープさんに報告して、月に1回集まっているという流れですね。

この5年の間にコロナ禍もあって、活動が制限されたりということもあったのですが、そういう状況だからこそつながりがあることが有り難く感じました。子どもが大きくなったり、仕事の都合があると集まるのも難しくなってきますけど、定期的に予定が決まっているからこそ今でも続いているんだと思います。

子どもたちも今は学校がバラバラになっていますけど、年に1回・2回集まって、幼なじみみたいになっているのがうれしいです。これからもこうして活動していけたらなって、思います。

組合員理事さんにインタビュー

こうしたさまざまな活動は、どうして行われているのでしょうか?最後に、組合員理事である坪江さんにお話を伺いました。

プロフィール

坪江利香(つぼえ・りか)さん

生活協同組合コープさっぽろ
理事
組合員活動委員会 副委員長

坪江利香(つぼえ・りか)さん

生活協同組合コープさっぽろ
理事
組合員活動委員会 副委員長

北海道・津別町出身。砂川市在住。
コープさっぽろ組合員活動・旭川地区委員会を経て
現在は副委員長に。
「食」「福祉」「ユニセフ」に関わる活動を担当している。

―――坪江さんは普段どのような取り組みをされているのでしょうか?

組合員活動の理事として、さまざまな活動の取りまとめを行っていますよ。北海道の各地で行うイベントのほか、暮らしの中で触れる問題についての学習会なども開いています。学習会の内容は、「家計を守るためには」「環境問題に対して私たちができることは」など。日々気になることを組合員さんたちと話し合いながら、企画や運営をしています。

―――こうした活動をされている組合員さんはどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

先日オンラインで防災についての学習会を行ったときは、90名ぐらいの方が参加してくれました。コープ会でいうと全道に324、活動しているメンバーが2217名いらっしゃいますね。(いずれも2024年3月現在)

―――活動を続けていく大変さなどはありますか?

組合員さんの中には子育て中だったり、仕事をしていたり、なかなか時間をつくるのが難しいという方が増えています。そうした中でコロナ禍があったことは、活動を見直すとても良いきっかけになりました。例年通りの活動をただ続けるのではなくて、オンラインのツールを使ったり、どうしたらみんなにとって良い活動になるのかといつも考えています。

―――坪江さん自身はどのようなきっかけで組合員活動を始めたのですか?

最初はコープ会に参加させてもらったことからでした。まだ小さい子どもにいいものを食べさせたいとか、食の安全を考えたときに生協の存在を知って。そこから誘われるまま活動を続けて、今に至るみたいな感じですね(笑)。
でも20年近くも続けてきたのは、楽しかったり、やりがいを感じられたりしているからだと思います。もう一人の副委員長の櫻木さんは、最近息子さんから「お母さん、生協辞めないほうがいいよ」とふとしたときに言われたそうです。きっと活動をしている姿が楽しそうに見えているのでしょうね。
「組合員活動」というと難しく聞こえるかもしれませんが、得意なことや興味のある好きなことに取り組んで、まずは参加する人自身が楽しんでもらえたらと思っています。

「生活協同組合」と「組合員」

コープさっぽろはほかのスーパーや会社と異なり、「生活協同組合」です。それはつまり、組合員さんによる、組合員さんのための組織であるということ。だからこそ利益を出すことが目的!ではなくて、みんなの暮らしや北海道を豊かにするための活動を支援しているのですね。

組合員活動の中には、コロナ禍で制限されたものも多くありました。しかしこうしてまた活動を行えるようになった今、改めて人と人のつながりの大切さを考えさせられます。
コープ会の組合員さんが言っていた「子育てに向き合うのは本当に大変」という言葉。平和スタディツアーに参加した生徒さんの「これまでまわりに”平和”のことを話せる人はいなかった」という声。そんな話から、何気ない日々のできごとや、気になる問題を一緒に学ぼうとする仲間がいることは、どんなに心強いことだろうと感じてなりませんでした。

コープさっぽろというとスーパーやトドックをイメージする方が多いと思いますが、実はその根っこにあるのは、こうした組合員さんたちの姿。でもこのような活動は、なにかに強制されたり「やらなければ」というものではありません。みんなと一緒に、自分にとってうれしいことをする。それが結果として北海道のためになっていく、そんな活動の輪だと言えそうです。

今回お話を伺った人たちと同じように「なにか活動を始めたい」「人のつながりがほしい」と思う方がいたら、組合員活動のこと、もっと知ってみませんか?詳しい情報などは以下のページに載っていますので、ぜひご覧いただけたらうれしいです!

コープさっぽろの組合員活動 公式ページ

〈関連リンク〉
▼コープさっぽろのコープ会
https://www.sapporo.coop/content/?cat=14
▼コープさっぽろの平和の取り組み
https://www.sapporo.coop/content/?id=3332
▼食べる・たいせつフェスティバル2023開催決定!子どもたちに楽しい「食育」の体験を
https://coopcycle.sapporo.coop/media/foodeducation/foodeducation_2878/ 

北海道で生きることを誇りと喜びに

コープさっぽろの取り組みは、組合員さんのご利用や参加によって「北海道の暮らしを豊かにすること」につながっています。取り組みは組合員さんならどなたでも参加でき、日常を通して気軽に参加できるものもあります。コープサイクルでたくさんご紹介していきますので、ぜひその他の記事もご覧ください。

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