▼ 目次

コープさっぽろでは社会貢献活動の一貫として、さまざまな子育て支援を行っています。その中の一つ、「えほんわくわくキャラバン」という取り組みをご存知でしょうか?
「えほんわくわくキャラバン」は、北海道内の保育園や幼稚園、子育て支援センターなどの施設にスタッフが訪問し、子どもたちに絵本の楽しさを知ってもらうというもの。なんと、子どもたちに大人気のトドックも一緒にお伺いするんですよ!

そこで今回は、札幌市内の保育園で行われた「えほんわくわくキャラバン」に編集スタッフが同行し、取り組みの様子を取材してきました!あわせて、同じくコープさっぽろの絵本に関する取り組み「えほんがトドック」もご紹介します。

「えほんわくわくキャラバン」ってなに?

えほんわくわくキャラバン」は、北海道内の保育園や幼稚園、子育て支援センターなどの施設に無償で伺い、子どもたちに絵本の楽しさを知ってもらうという、コープさっぽろの子育て支援の取り組みの一つ。
2012年のスタートから2023年までの12年間で、なんと13,889園に訪問しています。毎年リピートして申込む保育園・幼稚園も多く、2024年度は185園訪問する予定なのだそう。
2日に1回くらいのペースで実施されているのですね。スゴイ!

「そういえば、うちの子の保育園にトドックが来たって言っていたわ」という方もいらっしゃるかもしれません。そう、それが「えほんわくわくキャラバン」です!
「えほんわくわくキャラバン」の申込みは、毎年3月ごろに専用WEBフォームから受け付けています。(2024年度の募集は終了しました)

「えほんわくわくキャラバン」におじゃまします!

子どもたちに大人気だと噂には聞いていた「えほんわくわくキャラバン」。
「コープサイクル編集部として、人気の秘密を徹底取材しなくては…!」と、札幌市のアイグラン保育園拓北で行われる「えほんわくわくキャラバン」に同行してきました!

園児さん、ホールに集合!

開始時間が近づくと、ホールに続々と園児さんが集まってきました。「えほんわくわくキャラバン」のMCゆかりんが、みんなをお出迎え!この日は、1歳〜年長さんの元気あふれる子どもたちが大集合してくれました。

いつもとは違う雰囲気に、ワクワク&ドキドキする子どもたち…。

はじまりのご挨拶&ダンス

いよいよ、「えほんわくわくキャラバン」のスタートです。MCのゆかりんがはじまりの挨拶をすると、園児さんから「ゆかりんー!」との声が!
アイグラン保育園拓北で「えほんわくわくキャラバン」が行われるのは今回が3回目。なんと、昨年のキャラバンでMCを務めたゆかりんを、覚えている園児さんがいたんです…!

まずは、手遊びや、「トドック♪トドック♪」の音楽にあわせてトドックダンス!トドックダンスを踊るのがはじめての子どもたちもたくさんいましたが、レクチャーすると、みんなすぐに踊れるようになっていました。最後のポーズも、みんなカッコよくきまっていましたよ!

絵本の読み聞かせ

ここからは、プロジェクターを使って、絵本や動く絵本の読み聞かせタイム。「えほんわくわくキャラバン」では、乳児向けと幼児向けの2つのプログラムがあり、訪問する園の園児さんの年齢にあわせてプログラムを変えています

映像や音楽などもあわさって、部屋全体が絵本の中に入り込んだような不思議な感覚に。
絵本の読み聞かせがはじまると、園児さんたちは前のめりになって集中モード!かと思いきや、絵本の内容にあわせて声をあげて笑ったり、絵本に出てくるキャラクターと同じポーズをとってみたりと、登場人物になりきって絵本の世界を全身で楽しんでいました。(とってもかわいかった…)

トドックが登場!

ついに、園児さんお待ちかねのトドックが登場です。「トドックだー!」という歓声がホールのあちこちから聞こえてきました。ここからは、トドックも一緒に子どもたちと楽しいひとときを過ごします。

さっき覚えたトドックダンスをトドックと一緒に踊ったり、クイズ大会をしたり、歌を楽しんだりと、盛りだくさんの内容に園児さんもノリノリ♪

中でも盛り上がったのは、トドックと園児さんで作り上げる、参加型の絵本の読み聞かせ。みんなで役になりきって、絵本の世界を楽しんでいましたよ。

絵本のプレゼント

最後には、トドックから絵本のプレゼント
「えほんわくわくキャラバン」ではお伺いした施設に、コープさっぽろの子育て支援「えほんがトドック」で配布している絵本をプレゼントしています。(「えほんがトドック」については、のちほど詳しくご紹介します)

体をいーっぱい使って、絵本の世界やトドックとのふれあいを楽しんだ園児さん。「えほんわくわくキャラバン」をとおして、絵本の新しい魅力を知ってもらえたのではないでしょうか?
絵本は一人で読む楽しさももちろんありますが、みんなで読むからこそ感じる思いや楽しみ方もあるとあらためて感じる体験でした。

今回は、「どうぶついっぱいひっぱってだれーだ?」の絵本をプレゼントしました。トドックがプレゼントした絵本をみんなで楽しみながら、これからも絵本とのふれあいや思い出をたくさん作ってくださいね!

園長先生にインタビュー

今回「えほんわくわくキャラバン」でお伺いしたアイグラン保育園拓北の園長先生に、キャラバンの魅力や子どもたちの反応について聞いてみました!

プロフィール

島田 真規子(しまだ・まきこ)さん

アイグラン保育園拓北 園長

島田 真規子(しまだ・まきこ)さん

アイグラン保育園拓北 園長

2022年に札幌市北区で開園以降、園長を務める。

―――「えほんわくわくキャラバン」はいかがでしたか?

来ていただくのは今年で3回目ですが、毎年思うのは、園児たちの集中力の素晴らしさです。今回は1歳〜年長の園児が参加しましたが、どの子も集中して真剣に話を聞いていて、「こんなに座って話を聞けるの!?」と、私たちも驚きがいっぱいで(笑)。キャラバン中はみんなその世界に入り込んで夢中になっていて、みんなの成長を感じる場面がたくさんありました
1回目の「えほんわくわくキャラバン」のときに、保育園をお休みした園児がいたんですが、まわりの子どもたちからキャラバンの話を聞き、「来年もトドックをよんで!!」と1年間頼まれ続けて…。これはもう、次回もキャラバンに来ていただかなくては!と思い、翌年も申込みました。2回目のときに無事にその園児も「えほんわくわくキャラバン」に参加することができ、その思い出を胸に卒園していきました。
園児たちにとって、「えほんわくわくキャラバン」は特別な時間のようで、ずっと思い出に残っているようです。毎年大喜びしていて、その姿もとてもかわいいんですよね。

―――園で行っている絵本に関する取り組みがあれば教えてください。

保育の中では、保育士が絵本の読み聞かせしたり、月齢にあわせた絵本を各お部屋に置いたりと、絵本との触れ合いを大切にしています。園児たちが自由に絵本を手にとれる環境にしているので、好きな絵本を選んで保育士に「読んで!」という子も多いですね。
「えほんわくわくキャラバン」でいただいた絵本は、最初は玄関先に展示して、お迎えにきた保護者の方にも手にとってもらえるようにしています。そのあとは、園児たちが自由に読めるように、絵本をお部屋に置いています。

「えほんわくわくキャラバン」MC・ゆかりんにインタビュー

「えほんわくわくキャラバン」でMCを担当するゆかりんに、絵本の読み聞かせのコツなどをインタビューしました!

プロフィール

ゆかりん

「えほんわくわくキャラバン」MC

ゆかりん

「えほんわくわくキャラバン」MC

保育士を経て、2018年より「えほんわくわくキャラバン」のMCとして活躍。

―――「えほんわくわくキャラバン」ではみんな夢中になって楽しんでいましたね!

毎回、園児さんが夢中になって、キャラバンの世界にのめり込むように参加してくれるのが、とてもうれしいですね。それに、園の先生たちも一緒になって踊ったり反応したりと、ホールにいるみんなが一体になって楽しんでいる雰囲気が、楽しくて大好きです!
「えほんわくわくキャラバン」で私が大切にしているのは、MCである私が楽しむということ。童心に戻って、子どもと同じ気持ちで楽しむことで、園児さんも楽しんでくれるのだと思っています。MCというよりも、子どもたちのリーダー!という気持ちで、毎回楽しみながら取り組んでいます。

―――子どもに絵本を読み聞かせる際のコツはありますか?

絵本の読み聞かせをする時は、間合いやテンポを大切にしています。あと、動く絵本などの「アニメーションの読み聞かせ」と「絵本の読み聞かせ」でも、声色を変えるようにしていて。
「アニメーション」の読み聞かせでは、登場人物になりきった声色で読んでいます。一方、「絵本の読み聞かせ」では、園児さんがイメージするキャラクターとのギャップが生じないように、少しナチュラルに読むように意識しています。 
パパやママがお子さんに絵本を読み聞かせするときは、お子さんの想像をかき消さない程度の声色で読むのがおすすめです!

無償で絵本がもらえる「えほんがトドック」

今回ご紹介した「えほんわくわくキャラバン」では、訪問した施設に「えほんがトドック」でお届けしている絵本をプレゼントしています。

「えほんがトドック」は、小さなお子さまがいる子育て世帯が利用できる、コープさっぽろの子育て支援。
「絵本の読み聞かせを通して、親子のふれあいのきっかけをつくりたい」という思いから、1〜2歳の小さなお子さままたはお孫さんがいる世帯に、2月・8月・11月に1冊ずつ、合計8冊の絵本を無償でお自宅にお届けしています。なんと、これまでに583,072冊の絵本をお届けしたそうです!(2024年2月現在)

 「えほんがトドック」に申込むと、こちらの絵本がご自宅に届きますよ!
※お申込み期間によってお届け開始月が変わるため、絵本のラインナップが異なる場合があります。

2024年11月〜2026年2月にお届け予定の絵本
●『わらう』  作:さこ ももみ、出版社:白泉社 [2024年11月にお届け]
●『きゅっきゅっきゅっ』  作:林明子、出版社:福音館書店 [2025年2月にお届け]
●『どうぶつしんちょうそくてい』 作:聞かせ屋けいたろう、絵:高畠純、出版社:アリス館 [2025年8月にお届け]
●『だいじょうぶだいじょうぶ』 作・絵:いとうひろし、出版社:講談社 [2025年11月にお届け]
●『どっしーん!』 文・絵:岩田明子、出版社:大日本図書 [2026年2月にお届け]

▼詳しくはこちらをご覧ください。
「えほんがトドック」今年の絵本

「えほんがトドック」でお届けする絵本は、絵本の読み聞かせ活動や子育て支援などに携わる専門家などで構成する「えほんがトドック」絵本専門委員が、「一生のたからものになる絵本」をテーマに選考しています。

子どもに絵本をたくさん読み聞かせしたいと思っても、どんな絵本を選べばいいか悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。私も子どもが小さいときは、どんな絵本が子どもにとっていいのかわかりませんでした。できれば子どもにはいろいろな絵本に触れてほしいと思っていても、「とりあえず人気な絵本や有名な絵本を買ってみよう!」となりがちに。
「どんな絵本を選べばいいかわからない」「いろいろな絵本を読み聞かせしたい」という方は、ぜひ絵本の専門家がセレクトした絵本を定期的にもらえる「えほんがトドック」を、ぜひ利用してみてくださいね!

コープさっぽろの「えほんがトドック」は、現在お申込み受付中です。
利用できるのはコープさっぽろの組合員さんに限りますが、もちろん加入次第すぐにお申込みが可能ですよ。

コープさっぽろ「えほんがトドック」申込みページ
2024年度のお申込み期間:2024年4月1日(月)~11月30日(土)
対象:お子さま、またはお孫さんのお誕生日が、2021年4月2日~2023年4月1日の組合員さん世帯
※お子さまお1人につき1回のお申込みとなります

▼詳しくはこちらもご覧ください。
2024年度えほんがトドックリーフレット(PDF)

「こころ豊かな社会」を目指して

コープさっぽろでは環境や経済、社会が調和のとれた「こころ豊かな社会」を目指し、2010年6月に「コープ子育て支援基金」を創設しました。この基金は、宅配や店舗で組合員さんから集めた資源物が集まる、コープさっぽろのエコセンターの利益などで成り立っています。
エコセンターで資源物をリサイクルやリユースして得た利益を、全額をコープ子育て支援に活用しているのだそう!
だから、今回ご紹介した「えほんわくわくキャラバン」や「えほんがトドック」は、すべて無償で行うことができているのですね。

▼「エコセンター」の取り組みについてはこちらをぜひご覧ください!
1日に樹木840本分の紙が集まる!?コープさっぽろエコセンターに行ってみた〈前編〉
コープさっぽろエコセンターに行ってみた〈後編〉キレイな資源物が集まる理由とは!?

今回の「えほんわくわくキャラバン」では、子どもたちが絵本を全身で楽しんでいる姿がとても印象的でした。小さなお子さんにとって、絵本はまだ「誰かに読んでもらうもの」。いつもとは違う絵本の楽しみ方に触れたことで、もっと絵本が好きになったり、絵本を大切にする気持ちが芽生えたりしてくれるとうれしいです。

〈関連リンク〉
ほんわくわくキャラバン
https://www.sapporo.coop/children/book-gift/caravan/
▼コープさっぽろ「子育てポータル」
https://childsupport.sapporo.coop/
▼絵本が無償で届く!コープさっぽろ「えほんがトドック」のサービスをご紹介
https://coopcycle.sapporo.coop/media/childrearing/childrearing_2572/

北海道で生きることを、誇りと喜びに

コープさっぽろの取り組みは、組合員さんのご利用や参加によって「北海道の暮らしを豊かにすること」につながっています。取り組みは組合員さんならどなたでも参加でき、日常を通して気軽に参加できるものもあります。コープサイクルでたくさんご紹介していきますので、ぜひその他の記事もご覧ください。

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